第6話 始まりは・・・
熱い・・・あれ?クラクラするな
体を起こすとフラつく、頭が痛い、視界がかすむ・・・
ダメだ・・・今日は学校に行けそうにないな・・・
あれ?意識が遠のいて・・・・
ドサッ
「君達どうしたの?親は?」
二人の少女は同時に首を横に振った。
二人はしっかりと手をつないでおり、姉妹のように仲が良い。
「おじさん達と一緒に来るかい?」
二人の少女は顔を見合わせた後、同時にコクリと頷いた。
それを確認した男の人は、少女達に手を差し伸べる。
優しい顔のおじさんに、二人は信じて疑わなかった。きっと良い居場所が出来ると・・・
片方の少女が躊躇することなくその手をとった。
小さな手は、大きな手に包まれて、尚も幸せそうに歩いて行った。
その先に待ち受けているものも知らずに・・・
「ここが今日から君達のお家だよ」
綺麗で大きなビルのような建物。
男は少女の手を取ったままその中に入っていく。
入った先には受付のようなところがあり、普通の会社のような感じだった。
が、エレベーターで上がったところの廊下は、さっきとは別の建物ではないのか?
と、思うぐらいに薄暗かった。
廊下はほぼ廃墟のような感じになっていた、その先を男は黙って歩きだす。
少女達は廊下を見渡しながら歩いていた。
が、特に怖がるもおびえるもなく、黙って男に手をひかれながら歩いていた。
やがて一つの部屋の前で男は足を止めた。
扉を開くと、そこには少女達とたいして年の変わらない子たちが数十人もいた。
皆白いワンピースを着ていて、それぞれが何か玩具のようなもので遊んでいたり、寝ている者もいた。
が、少女達が入ってきたことに気づくと、全員が少女達の方へ体を向けた。
寝ている者も、そそくさと起きて、少女達の方を向く。
それを確認してか、しないでか、男は口を開いた。
「今日からこの子達も、君たちの仲間だよ。仲良くしてあげようね」
男の言葉に、全員は一斉に首を縦に振っただけだった。
一言も喋らずに、皆は男の言葉を待った。
「これを言いに来ただけだよ。じゃあね、二人共」
男は少女達を部屋に残して、去ってしまった。
皆はまた元のようにそれぞれのことをしていた。
だが、何故か皆無言。
さすがにこれには少女達も首をかしげた。
お互い顔を見合わせる。でもこの空気の中、口を開けなかった。
最初はあたし達のように、心を閉ざした少女達が集まる施設だと思ってた。
ここの本当の目的を知るのは、かなりの先の話だった。
「今のはなんだろう?もしかして僕の初人生の夢・・・なのかな?でもあれは沙希に見せてもらってたから・・・違うはず・・・」
意識が戻った頭で、必死に今の夢を思い返そうとしていた。
でも頭の中の何かがそれを拒んで、ちゃんと思い出せない。
やっぱり今のは初人生の自分なの?




