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いきなり漆黒の力手に入れちゃった件について(仮)  作者: 漆黒の鎧
第二部 成長が必要なのかどうなのかという件について(仮)
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雰囲気詐欺な件について(仮)

これは正子と竹市が、アリスにやられて、孝子がアリスの連れ去られて、かおるが消えてから、かおるが、再度アリスの前に現れるまでの空白の時間に、かおるが体験していた話です。


 アリスが孝子との約束を破って、かおる達の土地を消し去るほどの攻撃を放ったとき、かおるはアリスに対して、ものすごい怒りの感情が隆起した。

 そのとき、黒炎と黒雷が融合し、黒雷炎が使えるようになった。それによって、かおるはアリスの攻撃を防ぐことができた。


「なんだ? 急に?」


《お前の感情に漆黒の力が反応したことによって、発動したんだろう。元来漆黒の力というのはそういうものだからな》


「そうなのか、でも流石にもうだめだ。体中が痛い」


 かおるはその場に倒れこむ。


「こやつを連れて行くというのか? 兄じゃ?」


「ああ、こやつはあの漆黒の力を持っている者みたいだからな。何か利用価値があるかもしれん」


「了解したぞ。兄じゃ!」


「それでこそ我が弟だ!!」


 かおるは、そんな言葉を聞きながら、意識が遠のいていった。


  -   -   -   -   -


「おい、おい起きろ!」


「ん?」


 かおるは、ゆっくりと目を開ける。


「やっと起きたか」


 かおるの目の前には、何か古びた倉庫か、どこかの山小屋なのかわからないが、とにかく薄暗い汚い光景が目に入ってくる。


「あれ?」


 体を動かそうとしたとき、ガチャっとした音と共に、自分が座っている椅子の後ろで自分の手が鎖でつながれていることにかおるは気が付いた。


「だめだぞ。俺達は今捕らえられてるからな」


 かおるは、ようやく、自分に声をかけてきている人物を見る。するとその人物も自分と同じように椅子に捕らえられていた。


「篠原・・・、お前はこの状況を理解しているのか?」


「ああ、残念ながら、これは俺の親族の仕業だからな。巻き込んでしまってすまねえ」


 篠原の親族の仕業・・・

 ということは忍関係ということなのだろうかとかおるは思った。


「かおる、お前の力ならこんな鎖、簡単に焼ききれるか?」


「いや、今の俺はもうガス欠状態だ。回復するまでは厳しいだろうな」


 かおるは、何回かその鎖を焼ききるために、力を出そうとするが、上手くいかない。


「そうか。俺も無理っぽい。この鎖は、捕らえたものの力を下げる効果がある特殊なものなんだ」


 だから、さっきから、疲労もあるのだろうが、体に力がまったく入らない。


「ここがどこなのかは、わかるのか?」


「俺も、あの魔女との戦闘中にいきなり攫われたからな。詳しくはわからないけど、多分、西の外れの山の中じゃないかな。そこに元々小規模な忍の集団がいるんだ。その忍に拠点を貸してもらっているんじゃないかと思う」


(西か・・・)


 それにしても、面倒なことになった。ただでさえ、忙しいときにいらんものが舞い込んできた。これから、急いで孝子救出にも向かわないといけないというのに・・・


「お目覚めか・・・」


 そのとき、かおる達の目の前の扉が開き。ある人物が入ってくる。


「手荒なまねをしてしまって申し訳がないね」


 その人物は、かおるのほうを見て言う。歳は40といったところか、武将ひげに何か威厳としたものが携わっているような気がする。


「どうだ? 決心はついたか孝子?」


「俺は絶対にいやだね。それよりも早くこれを解け、俺は友達を助けにいかねえといけないんだ」


 としこは、体をがたがたと動かして抵抗する。


「友達とは、あの魔女に連れ去られた者のことだろう? それならやめておけ、あれほどの力を持っている魔女にお前ごときが立ち向かえるものではない。命がいくらあっても足りんな」


「うるせえ、父上に何がわかる! 忍の世界に閉じこもって外の世界を見ようとしない引きこもりが!!」


 その言葉で、かおるは目の前にいる人物が、トシコの父親であることを理解した。


「お前・・・、引きこもりだと・・・」


 トシコの父親の体が震える。かおるは、この父親が今にも怒りで震えているのだと思った。

 が、それは違った。


「そんなこというなよおおおお、トシコおおおおお!」


「え?」


「トシコおおおお、仕方がないんだよおおお、俺はお前には命を大事にしてほしいいんだよおおお」


 トシコの父親は、今、目から大量の涙を流しながら、娘のトシコに泣き付いている。

 その光景にかおるは唖然とした。先ほどまでの依然とした態度はどこにいったのだろうか・・・。彼は雰囲気詐欺だと思った。


「いくら父上に言われても、俺は友達を助けにいきます!!」


「だからあああああ」


「あの?」


 このままでは埒があかないと思い。かおるは2人の間に割ってはいる言葉を投げかける。

 その言葉に、2人がかおるのほうを見る。


「その、トシコさんを危ないところに行かしたくないから、お父さんはトシコさんを連れ去ったんですか?」


「お前に、お父さんといわれる筋合いはない!」


「父上!」


「あ、すまない。ついカッとなってしまった」


 トシコの父親は、トシコから少し離れて、頭を下げる。


「まあ、それが目的だが、今日、娘を連れ去ったの本当の目的はそれだけじゃないんだよ」


「本当の目的とは?」


「娘には結婚をしてもらおうと思ってね。そして、我が篠原家の跡取りを早く生んでもらいたいんだ!!」


 

「お前にお父さんと言われる筋合いはない! だって」


「典型的な娘大好きお父さんだよな。でも結婚はさせると」


「矛盾した気持ちなんだろうね。結婚させるって言う。幸せの押し付けだけどね」


「親の気持ち子知らずっていうけど、子供の気持ち親知らずってやつだな」


 小説の中身で気になることがありましたら、感想でもなんでもお尋ねください。書けていない裏設定など、そこで説明したいと思います。

 お読みいただきありがとうございました。

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