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いきなり漆黒の力手に入れちゃった件について(仮)  作者: 漆黒の鎧
第二部 成長が必要なのかどうなのかという件について(仮)
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漆黒の力も形無しな件について(仮)


「無駄ですわ。かおるさん、彼女は精霊と意思を疎通できるので、どんな不意打ちも見抜いてしまうのです」


「それって、川瀬さんと同じってこと?」


正子まさこ達に聞いたのですわね」


「不意打ちが聞かないなら、力技で勝てばいいんだろう」


 かおるは、黒炎の弾丸を作り、それをアリスに飛ばす。

 だが、アリスはそれを軽くかわした。


「どれだけ強力な力でも、当たらなければどうということはないわよ!」


「俺の攻撃が当たらなくても、そっちの攻撃もこっちには効かないんだ。川瀬さんを守るって意味じゃ、こっちのほうが優勢だぞ」


「ふん。それはどうかしら?」


 アリスが、またナイフの集団を創造した。


 それを見て、かおるはもしかしたら、何かを創造する能力が彼女の特殊能力の一つではないかと思った。


 そのナイフに、アリスは懐から出した。白い炎から次々と複数の炎を作り出し、ナイフに付加していく。


(なんだ・・・?)


「これを防げるかしら?」


「無駄だ!」


 ナイフが2人の元に飛んでくる。

 かおるはそれを黒炎を広げて防御する体制に入る。

 今までなら、ナイフは黒炎に触れた途端、すべて霧散するはずであった。が、今回はそうはいかない。すべてのナイフが黒炎を通過してきた。


「!!」


 複数のナイフがかおるに刺さりそうになる。


(やばい!!)


 かおるにナイフが刺さる瞬間、今度はかおるの意思でない黒炎、大罪悪魔ベルゴが操作する黒炎がかおると、川瀬を包む。そして、今度はナイフが霧散した。

 黒炎が消える。


「何が起きたんだ?」


「あら、おしいわね。まさか二段構えだったなんて」


《危なかったな。あいつが、ナイフに付加した炎はウリエルの炎、天使の炎だ》


(天使?)


《ああ、天使の力は本来、人間が使うことなどできないはずだが・・・、まあ、今回使われている力はまがい物みたいだな。といっても、本物なら俺の力を消滅できるほどの力を持つものだ。神の力とでも言ったらいいのか・・・、あいつが持っているものだけでも、黒炎を相殺できる代物だな。気をつけろよ。相手は大罪悪魔と同等と考えたほうがいい。いや、戦闘という意味ではレヴィアタンよりも厄介だ》


(これまた大物だな)


 確かに、相殺できるだけなら決着が着かないだけだが、相手はその力を自分の本来の力と融合させることで、二段構えの攻撃だ。

 こちらが、相手の攻撃を黒炎で防いでも、相手のウリエルの炎で相殺され、それを付加されていた本来の攻撃が向かってくるという戦法、なかなか面倒くさい。


「今度はどうかしら?」


 再度、ナイフを創造する。今回はその数が先ほどの倍、しかもこちらも二段階の攻撃だ。一回目の攻撃を防げても、二回目の攻撃で、ベルゴが操るほうの黒炎を通過されてしまう。


「守ってみなさい!!」


 かおるは考える。


(ベルゴ、前みたいに本気だせないか?)


《俺が本気を出しても、何回も攻撃されればかき消されてしまうぞ。体力の消耗が無駄に起きてしまう。おすすめはしない。最終的に向こうの神の力を超えることはできない。いくら偽者だといってもな。それが神が作った原理だ》


(お前、かなり強い悪魔だろ!)


《神に出てこられてはどうしようもないだろう》


(くそっ! とりあえず。黒炎で凌ぐしかない!)


 かおるは、また全体に大きな黒炎を展開する。

 そして、今度はその内側にももう一つ、そして、自身と川瀬の周りにもだ。

 これで、今回の攻撃は防げるだろう。だが、ナイフの雨を続けられれば黒炎発動時間が追いつかない。


 案の定、アリスは、すでに次の攻撃を準備していた。


 そして、かおるが第二陣までをなんとか防いだ直後、次の攻撃を放ってくる。

 かおるは黒炎の発動を急ぐ。

 だが、間に合わない。


「くっそおおおお!!」


 とうとう、最後の黒炎もかき消される。


「あは! 終わりね!」


 かおるが、死を意識した瞬間、かおるに向かってきていたナイフが雷によって消え去る。だが、ナイフはかおるだけではなく、川瀬にも向かっている。かおるが彼女の方向を見ると、そこには新たな防壁ができていた。


 そして、アリスには無数のクナイが投げられる。それをアリスは防壁で防ぐ。


「かおるさん!」


 かおるの隣に正子が来る。

 

「はは、グッドタイミングだよ。宮内さん」


「ふーん。あなたにはこんなに仲間がいたのね」


 正子のほかにも、竹市、篠原もかおるの近くに来た。


「助かったぜ。皆」


「間に合ってよかったです」


 正子が微笑む。


「竹市君も、グット防壁だな」


「ふん。これぐらい余裕だ」


 竹市が照れ隠しなのか、そっぽを向く。


「篠原には、何もない・・・」


「え!?」


「嘘だよ。ナイス、奇襲だ。まあ、あいつには意味ないみたいだけどな。あいつも川瀬さんと同じ魔女で、なんでも精霊と対話できるらしい」


 上空には、彼らを見下ろすようにして、魔法少女アリスが飛んでいる。


「かおるさんをここまでするとは、かなり・・・、いや、祖母よりも強い相手ということですか?」


「それはわからないけど、なんでも、神の力を持っているらしい」



「追い込まれてるねえ」


「あんなのせこくないか? まあ、俺が言うのもなんだけど」


「これからも苦戦はするんだろうね」


「もっと、楽に戦いたい・・・」


「それ、主人公が言ったらだめなやつね」


 小説の中身で気になることがありましたら、感想でもなんでもお尋ねください。書けていない裏設定など、そこで説明したいと思います。

 お読みいただきありがとうございました。

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