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いきなり漆黒の力手に入れちゃった件について(仮)  作者: 漆黒の鎧
第二部 成長が必要なのかどうなのかという件について(仮)
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忘れていた件について(仮)


 目が覚めると、そこは、まだ家の玄関だった。


「よっこいしょ」


 体をなんとか起こす。まだ、頭がふらふらしているが、大丈夫そうだ。


 けだるい体を動かして、リビングに向かう。


「あんた、勝手に私のココア飲んだでしょう。この変体が」


 リビングに入ると、いきなり罵声が飛んできた。


「いや、それは、川瀬さんに出すために入れただけだって」


「じゃあ、なんで、あんたのコップにも入っていたわけ? 説明してくれるかしら?」


 かおるは、ハルカが座っている椅子の前に、長机を挟んで座る。


「まあ・・・その、たまには飲んでみたいなあって・・・」


「ふーん。じゃあ、一杯1000円ね」


「は? 高!」


「当たり前じゃない。これがどれだけ高級なものなのか知らないでしょうけどね。かなりの値段するんだからね!」


 まったく、とんだカツアゲだ。

 だが、こういうときのハルカはしつこい。これは、かおるが折れるしかないのは分かっていた。

 

「また、今度、何かおごってやるよ。仕方ないな」


「ふん」


 ハルカは、ぐっと、かおるのコップの中に残っていたココアを一気飲みした。おいしくはないはずだ。かおるが、ハルカの見事な蹴りにより30分は気を失っていた。もうさめているだろう。

 というか、さっき、ハルカは自分で高級品だといっていただろうに、それを一気飲みとは・・・。


 かおるは、それを見て、一息はいてから、ハルカにたずねる。


「ところで、川瀬さんは?」


「彼女なら、私の部屋で眠っていると思うわ。熱も出ているみたいだし、しばらくは起きないと思うけど・・・」


 そこまで言って、ハルカは、ソファーの上に置かれているものを見る。

 そして、顔色が変わった。


「あれは・・・何?」


「へ? あれはって・・・、!!」


 かおるの目には、ある衣服が目に入る。


「なんで、私の服があんなところにあるのかしら?」


 ハルカの怒気は強い。


「お前が、脱ぎ捨ててたんじゃないか?」


「私が? 本気で言っているの?」


「え?」


 ハルカは几帳面な性格だ。彼女がそんなことをしたところを、かおるは見たことがない。


「勝手に、私の部屋に入ったわね」


 かおるは観念する。


「仕方なかったんだ。ずぶ濡れの川瀬さんを放ってはおけないだろう?」


「は? どういうことよ。詳しく話しなさい」


 それから、かおるは事の次第をハルカに話した。といってももちろん、黒ずくめの女に襲われたということは伏せてだが、その辺は別に話さなくても大丈夫だった。


「ふーん。まあ、それなら、仕方がないわね」


「ご理解いただきよかったよ」


「本当ならだけど・・・、まあ、いいわ。信じてあげる」


 ハルカは、席を立ち、今度は自分のコップに暖かいココアを入れる。かおるのコップには、冷蔵庫からコーラを取り出し、入れた。それを、机に置く。


「とりあえず。一旦、川瀬さん? だっけ、彼女の様子を見てくるわ」


「頼む」


 ハルカは、そのまま片手にコップを持ってリビングを出て行った。


 かおるは、一杯コーラを飲む。

 今は、ハルカに彼女を任せるのが適切だろう。

 いろいろと気になることがないわけではないが、それを聞ける状況ではないし、聞いたからといってもどうにかなるかもわからない。

 といっても、何もしないのでは、この前みたいに後手に回ることになるかもしれない。だったら・・・


(とりあえず、今は、情報集めかな)


 かおるは、自身の中にいる悪魔に話しかける。


(おい、ベルゴ、聞いてもいいか?)


《なんだ?》


(お前は、あの女のことをどう思う? また、悪魔だったりしないか?)


 かおるのまず第一の心配はこれだ。

 相手がまた悪魔の場合は、きわどい戦闘が予想される。


《それはないな。あれは魔法使いだ。いわゆる魔女だな》


(魔女?)


《ああ、あの娘と同じ部類だな。だが、確か純潔の魔法使い、しかも魔女は、過去の魔女狩りによって滅ぼされたと思っていたが、めずらしいのに出会った》


(滅ぼされた・・・?)


 そのとき、かおるの携帯に着信がかかってくる。

 かおるは、画面を見る。そこには宮内 正子と表示されていた。


 かおるは、その電話に出る。


「もしもし?」


『あ! かおるさん。そちらにたかこさんがいるんですか?』


「え、ああ、いるよ」


『彼女は何か変わったところがありませんでしたか?』


「なんか、心ここにあらずではあったけどね。それ以外は特に感じなかったけど」


『そうですか・・・、今からそちらに言ってもよろしいでしょうか?』


「うん、いいよ。そのほうが俺もありがたいし」


 そのとき、いきなりリビングの扉が音を立てて開けられる。


「かおる!!」


「びっくりしたあ、どうしたんだよ」


 ハルカが血相を変えて入ってきた。


 かおるは、声が入らないように、スマホの手をかざす。


「いないの・・・」


「?」


「川瀬さんがいないのよ!」


「え?」


 かおるは急いで、ハルカの部屋まで上がる。


 そこには、窓が開け放たれているだけで、人は誰もいなかった。


 かおるは、スマホからもれ出てくる声で、自分が電話をしていたことに気が付く。


「宮内さん・・・」


『どうかしたんですか?』


「川瀬さんが消えた・・・・」




「川瀬さん消えちゃったね」


「消えちゃいました」


「なんでも、作者、あまり先の展開考えてないみたいだよ。だから、これから混沌としてくるみたいだね」


「生暖かい目でよろしくお願いします」(作者)


 小説の中身で気になることがありましたら、感想でもなんでもお尋ねください。書けていない裏設定など、そこで説明したいと思います。

 お読みいただきありがとうございました。

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