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いきなり漆黒の力手に入れちゃった件について(仮)  作者: 漆黒の鎧
第一部 ハードボイルドがわからない件について(仮)
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別人な件について(仮)


 「なんだ? てめえは!」


 上野が、立ち上がる。その顔には今まで受けたどの傷よりも、先ほどのかおるのこぶしが、彼にダメージを与えたことを物語っていた。


 「俺は・・・・。稲垣だ。」


 かおるは、右手から黒炎を出している。


 「その炎・・。まさか、お前も漆黒の力を持っている人間か」


 「ああ、これか? 詳しいことはわからんけど、なんか本当にそうみたいだな。俺もビックリだ。でも、これで、さっき宮内に感じた申し訳ない気持ちはチャラにできそうだ。」


 「あの? かおるさん。なんでここに?」


 宮内が、体勢を整えて、かおるの後ろから彼に声をかける。かなり疲労している様子だ。


 「宮内さん。説明は後にしよう。今はコイツをどうにかしないといけないしね。」


 「・・・わかりました。ありがとうございます。」


 おそらく、宮内はかおるが、もともと漆黒の力を持っている人間であったとまだ、誤解しているのだろう。いや、確かにかおるは漆黒の力を持っていた。でも、それを彼が認識したのは、つい数十分前にことである。


 「まてよ!」


 上野は、二人の会話を聞いて割りこんでくる。


 「もし、お前が本当に漆黒に力を持っている人間だってんなら。お前はこっち側の人間になるはずだ。」


 「どういうことだ?」


 「だってよ。この力は、心に深い悪の思いがあるやつが覚醒する能力なんだぜ? なら、本能的にその力を持っているものは、俺のやることに賛同するはずなんだよ。」


 上野が力説する。


 「うーん。それは、何情報?」


 かおるは、かなり冷静だ。


 「これは、俺にこの力を与えてくれたやつが教えてくれたんだよ。俺のような人間こそこの力を持つのにふさわしいってな。」


 《こいつはただ力を与えられただけの小物だな。》


 (みたいだな。)


 かおるが、自分の中にいるものと会話をする。これは、さっき自分の中にいることがわかり。この力の根源となる存在である。


 この存在とはそれぞれの利害関係から、現在は強力関係にある。なので、今まで自分の意思で行使することができなかった。漆黒の力をかおるは行使できるようになった。


 「そうか。でも、俺はそっちにはならないよ。ここで、俺はお前はぶっ飛ばす!」


 その言葉を放たれて、上野の顔は怒りに染まる。


 「けっ! せっかく、仲間にしてやろうと思ったのに、お前はせっかくの機会を失ったぜ。」


 (っていっても、さっきのパンチ一つでこのざまだからな。正直、あいつの力がどの程度かわからないが、今までみたいにイージーモードとは行かないみたいだな。くそっ! こんなことになるなんて、聞いてねええ。)


 上野は、そっと地面に黒炎をもぐりこませる。これは、かおるは狙ったものではなく。宮内を狙ったものだ。彼は、宮内を人質にして、この場を有利に進めようといていた。


 しかし、その黒炎は、宮内の近くにいったところで、その力が上野の支配から離れる。


 「残念ながら、お前の力は俺の力のまがい物みたいだ。だから、その力は俺に感知されるし、自然と俺にひれ伏すようになってる。だから、どんな攻撃も俺には届かない。」


 「は!?」


 上野は、その言葉の意味を理解できていない。


 「何言ってんだよ!! 俺の力は、あの漆黒の力だぞ! お前みたいな喧嘩の一つもしたことがねえ、ションベンたれにひれ伏すわけがねえだろうが!!」


 そういうと、かおるに対して、今まで、宮内に放ってきたものの10倍はあるかというほどの、黒炎の塊を放つ。


 「・・・・・・。」


 それが、かおるに到達しようかというとき、その塊がかおるの前で止まる。


 「なん・・・だと・・・・。」

 

 かおるが、右腕を上野のほうに向けると、その塊が上野のほうに向かって逆に飛んでいく。


 「意味がわからねえええええええええ!!!」


 上野にその塊がぶつかり、彼の元で今日最大の爆風が起こる。


 「なんて、圧倒的な力・・・・。」


 宮内が呟く。

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