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プロローグ
——夢を見た。よくある午睡の最中の、そんな奇妙な夢だった。
確かその時は次に書く小説のネタを集めようとして本やらインターネットやらでいろいろ情報を漁った後だったからか、随分と滅茶苦茶な夢だった。
沢山の人の営みが、子供がひっちゃかめっちゃかに遊ぶ紙芝居のような速さで流れていく。
森林、ビル群、人の波、宇宙、人工衛星。
その先は、様々な星で生活する人間の姿を見た。星を開拓して、技術を発展させて、多くの人が居住できるような宇宙船なんかも作っていた。
私はそのすべてを俯瞰した位置で見ていた。我ながらなんともSFチックな夢を見たと思う。でもいいネタになりそうだと、起きてもその夢を忘れまいと私は懸命に記憶する。
その中で、微かに聞こえた。
『——、——。——……どうか――』
機械音。あるいは人工的な音声。それに酷似している無機質な音の響きだった。まるで祈るようなそのささやきを、私は断末魔のようだと思った。




