334話 氷結の吸血鬼
一度気分を落ち着かせるために世界樹に赴いた私たち、だが世界樹の外見が明らかに変わっていることに気が付いた。
「何だか少しだけ大きくなってない?」
「確かに大きくなってますね……それに未分類の資料がこれほどまでに溜まっているとは……」
「……もしかしてだだ、この世界が広がっていくほど世界樹は大きくなっていくのか?」
「多分そうです。世界が広がっていけば広くなるほど世界樹が大きくなっていくと考えた方がいいですね」
私たちは新しく流れてきた情報を読み漁り始めた。
「これは……料理の献立だ。何故?」
「献立か、私たちに作れる料理がいっぱいあるけど……これ絶対変な物も拾ってきてるよね」
「ああ、これだって献立だ」
明らかに変な物を拾ってきていた世界樹だった、だが有益な情報も偶にあった。
「これって鉱山の場所だよね……」
「そうみたいだな。それにこれは……なんだ?」
アルパイトはとある紙を出してきた。
「地図だね……」
「地図だな」
「地図ですね」
私たちの間で謎の地図を見て地図だなと連呼した。
「……これってどこの地図なんだ?」
「これだけだと分からないですね……何か他に情報が無いか探しましょうか」
私たちは謎の地図に関連する情報を山のような情報の紙の中から探した。
「これか?」
「これは……ただの文献ですね」
「これはどうだ?」
「それは献立ですね。献立多いですねぇ」
私も資料を探しているとなんだか目線がある資料に釘付けになった。
「もしかしてこれ?」
「……そうですね。これを参考にしながら地図を見ましょう」
「凄いね~」
「一発で見つけるとは……」
「私はただなんだか気になる資料があったから手に取ってみただけなんだけど……まぁ運が良かったのかもね」
(うん?運が……よかった?)
私が運よく見つけた資料と謎の地図を見ていき、とあることに気が付いた。
「これ、単なる洞穴やじゃない……」
「なんなの?」
「氷結の吸血鬼……?」
資料を読み解いていくと氷結の吸血鬼という謎の単語が書かれていた。
「……分からないね」
「吸血鬼……知ってる。私がいた世界での都市伝説の生物だ」
「都市伝説ですか……」
「まぁ私はあまり信じてないけどこの世界だから居てもおかしくはないかも」
(吸血鬼がこの世界に居るのか……まぁそれはそれでワクワクするかも)
私は都市伝説の存在がこの世界に居るのかと少しだけわくわくしていた。するとロンはもっと私の心をワクワクさせるようなことを言った。
「見つけた縁ですし、この氷結の吸血鬼に一度会ってみましょう」
「いいの!?」
「瑞希さん……ワクワクするのは良いのですが極寒の地に居るらしいので防寒対策はしていきましょうね」
「分かってる、でも防寒着はもう持ってるから大丈夫!」
「そうですか……エンルージュのお二方は大丈夫でしょうか?」
「防寒着か、あるかどうかわからないから少しだけ待っていてくれ」
「私も!」
「分かりました。では明日、寒冷地に向けて出発しましょうか」
私たちは一旦解散をし、明日の旅を私は少しだけ楽しみにしていて夜も眠れなさそうだった。そして氷結の吸血鬼は私が思ったよりも生活に困っているようでイメージが簡単に崩れていくのだった。
最後まで見てくれてありがとうございます。
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