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不運なことが続いじゃって死んじゃったら幸運に宿る神に魅入られ転生したら所持特殊スキル{LUCK}の一つだけだったので私は平和な土地でスローライフを過ごしていきたい!!  作者: 猫こんた
1章 転生と生活基盤。そして魔族差別。

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23話 火力

家に着いた私たちは荷下ろしを始めた。


(こんな大量に使うのだろうか?)


ヴァイスが人間の姿になって銅と雷の石を分けた。


「雷の石は四角の形に削る、そして銅は前々から作っていた溶鉱炉でまず棒状のインゴットにするぞ」

「でも棒状のインゴットを作るんだったら金型はいるよね?」

「そうだ、だから今から石を彫って金型を作るぞ」


そう言ってヴァイスは素材置き場から何の変哲もない石を持ってきた。


「四角に彫っていくからな、とても根気のいる作業だ」

「石ってナイフで彫れるの?」

「彫れるぞ、だが刃毀れしないように気を付けないといけないけどな。それと瑞希は出来るだけ平らな石を探してくれ」

「分かったよ~


ヴァイスがナイフで石を彫っていく間私は平らな石を見つけに素材置き場に入った。


(なるべく平らな石か、多分雷の石を磨くんだろうな)


ゴロゴロとした石の中から平らな石を見つけるのは骨が折れる作業だ、石の中をかき分けていくとたまたままな板のように平らな石があったのだ。


「おっ、ラッキーだな」


私はその平らな石をヴァイスの横に置いた。


「これでいい?」

「ああ、これぐらい平らだと良質な雷の石を作れる」

「なら次は何をしたらいいの?」

「桶に水を貯めてくれ、削る時に粉を落とすために使う」

「分かりましたよ~」


私は桶に魔法で水を貯め、平らな石の近くに置いた。


「さて、インゴット用の型が出来た。ここからは魔法を使っていく。雷の石を削るのは人力だがインゴットはかなり面倒だぞ」


そう言って私とムートに溶鉱炉の説明をし始めた。


「まず上段で銅を溶かす、そしてこの小さな扉を開けて銅をパイプに流す、そして型に溶けた銅が流れるという事だ」

「ゴミとかどうするの?」

「毎度毎度出したら清掃、出したら清掃ということで行こう。そして肝心の熱だが下からファイアとウィンドの魔法で火を強くすると言う感じだ。ありがたく魔法の力を使わせてもらうってわけだ」

「なら私とマーチャで魔法を使うからムートは扉の開け閉めをお願いね」

「分かった」

「マーチャを呼んでくるから待ってて」


私はマーチャを呼びに行き、暇かと聞いた。


「マーチャ、今暇?」

「暇じゃよ?どうしたのじゃ?」

「ちょっと手伝ってほしい事があるんだ、溶鉱炉でウィンドっていう魔法を使ってほしいんだ」

「溶鉱炉……いいじゃろ!」


私はマーチャを溶鉱炉の場所に連れてくるとマーチャは溶鉱炉の上から下まで見た。


「凄い物を建てたのじゃ……凄いのじゃ」

「これヴァイスが作ったんだよね」

「凄いのじゃ……とても頑張ったで賞を授けたいのじゃ!」

「じゃ、ここからファイアとウィンドの組み合わせ魔法を打ち込もうか」


ヴァイスが中に銅鉱を入れ、私とマーチャの合わせ技で熱風を送り込んだ。


「凄い魔法のパワーだ、もう銅が溶け始めているぞ」

「このままの出力を維持するかぁ~」

「魔法をこんな風に使えるなんて幸せじゃの~」


私たちは魔法を平和利用出来ていることに幸せを感じていた。そしてムートが上を確認し、溶けたと感じてパイプのドアを開けた。そしてどんどんと型に溶けた銅が流れ込んでいきインゴットの形になっていった。


「凄いねぇ~」

「とても熱そうなのじゃ……」

「触ったら火傷では済まないぞ」


銅が型にすべて入ると溶鉱炉のドアを閉めて冷やすと同時に型に向かってウォーターをぶっかけた。


「素早く冷まさないとね、しかし綺麗に出来た……鋳巣もできずにいいね」

「とりあえずこれを叩いて銅線にするの?」

「そうだな、後これを10本ぐらい作るぞ!」


そして私たちは必死に銅のインゴットを作っていくのだった。文明の道のりはとても険しく、そして先人の知恵があるから成しえることがあるのだとヴァイスをみてとことん感じたのだった。

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