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不運なことが続いじゃって死んじゃったら幸運に宿る神に魅入られ転生したら所持特殊スキル{LUCK}の一つだけだったので私は平和な土地でスローライフを過ごしていきたい!!  作者: 猫こんた
1章 転生と生活基盤。そして魔族差別。

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21話 夜襲

その日の夜、私はムートに呼び出された。


「すまない、家の周りを光で照らしてくれないか?」

「いいけどどうやって照らしたらいいんだ?」

「焚火でもいいから光を放つものを頼む」

(そう言えば夜になると外は暗闇に包まれるんだなぁ、電気とか便利な物ってないのかしら?)


私は現実世界での知識を絞りだし、ヴァイスに次に作ってもらいたいものを考え付いた。


(ヴァイスに蓄電池とか作ってもらえないかしら?でも作り方知らなさそうだしどうしたものか)


私は薪を家の前の広場に置き、ファイアで着火した。その光で辺りがほのかに見え始めた。


(これで少しだけだけど広場が見え始めた、グリュックがキャンプファイアの光で薄っすらと見えてるな)


グリュックは薄っすらと光るキャンプファイアを見て体を動かしていた。


「この子、とても元気いっぱいだね」

「今まで虐げられてたから溜めてたパワーをここで放出してるんだろうね」

「虐げられていたのか……そうか」


ムートはグリュックの過去を知らない事でただ単に虐げられていた子だと認識していそうだった。


「おやおや、ここで何をしてるのじゃ?」


後ろからマーチャの声が聞こえてきたのだった。


「マーチャ……それに後ろにヴァイスがいるじゃんか」

「灯りが足りないのか?」

「そうなんだよね、せめて電気さえあれば辺りが照らせるんだけどね」

「そんなところまで文明が進んでるのか、電池を作るか永続的にエネルギーを取り出せる機器が必要か」


ヴァイスは電気をどうやって生み出すか考えながらその場を歩いていた。


「まず電気を生み出すのは水力風力火力……いやあの遺物があるか」

「遺物?」

「ああ、ダンジョンにある雷の石は微力だが電気を永続的に取り出せる遺物だ。これを数百、数千の単位で箱に詰め込むとあり得ないほどの電気を永遠に手に入れられるんだ」

「ダンジョンに行って雷の石を手に入れたいって事なのね」

「そうだ、それで配線に銅がいる、つまり鉱山型のダンジョンに潜らないといけないんだ」


そんな話をヴァイスがしているとムートが急に立ち上がり森を見た。


「ムート、どうしたの?」

「いや、気のせいだといいのだが……」


ムートは意味もなく森を見続けていたのだった。


(何だろう、このムートの不可解な行動は)


そしてムートの事で遮られたヴァイスの話が続けられた。


「だから瑞希、明日一緒に来てくれないか?」

「いいけど私は戦えないよ?」

「来てくれるだけでいいんだ、頼む」

「……戦闘面ではヴァイスに一任するよ」


こうして明日の予定が決まり、私とヴァイスは鉱山型のダンジョンに潜ることにしたのだった。


(ムートの様子が何かおかしいな……)


その時何かが弾く音が聞こえ、ヴァイスが急に倒れた。


「いてっ」

「ヴァイス!?大丈夫!?」


私はヴァイスのそばに駆け寄った。


「鱗で守られたから大丈夫だ、首元を狙ってきやがった」

「ハァッ!守護の盾(シュッツシールド)!」


ムートがとっさに森に向かって大きなシールドを展開してくれて場の安全が一旦確保できた。


「これが飛んできた、あの森から」


ヴァイスが持っていたのは一本の矢だった。そして当たった首元を見てみると矢が当たったにもかかわらず鱗は無傷だった。


(凄い、音が鳴ったのに鱗は無傷だ)


するとムートは矢をじっくり見ていくとあることに気が付いた。


「これは……王国が製造している矢だ。つまり今、襲撃を受けているという事だ!」


グリュックが体全身を丸めて防衛姿勢をとっているがヴァイスがグリュックを持ち上げて家に投げ入れた。


「狙撃手は恐らくヴァイスの首元が鱗に覆われていることに気が付かなかったのだろう、ここは私に任せてくれ」

「頼む、私たちはみんなが家から飛び出さないように見張ってる」

「ムートは今防具を着けてないじゃろ、最初に儂が攻めに行くからムートはプレートアーマーを着てから来てなのじゃ」

「分かった、頼もしいな」


こうしてマーチャ以外のメンツは一斉に家に入り込み、マーチャは戦闘を始めたのだった。


「暗闇で全く見えないのじゃ~」


マーチャはボケながら森に向かって雷魔法を打ち込んだ。


「サンダーなのじゃ」


雷が森の中に走って行き、光が襲撃者の体を照らしたのだった。


「そこじゃな、バレバレなのじゃ」


マーチャはアイススピアで襲撃者の体を貫こうとした、だがアイススピアを準備したがもう襲撃者は別のポイントに移動していていなかったのだ。そしてムートが急いでプレートアーマーを装着してきた。


「マーチャ!」

「おっと、真打の登場じゃ」


マーチャとムートはお互い手のひらをタッチし、交代したのだった。


「何処に居やがる!」


ムートは森の中に入っていき、襲撃者を探し当てようとしたが全く見つかる気配が無く、渋々森を出たのだった。


「なるほど、不利になったら逃げるのか」


ムートは家に入り、プレートアーマーを脱いだ。


「どうだった?」

「逃げられた、恐らく奴は身のこなしがよく、そして危機管理能力に長けていると踏んでいる」

「そうなんだ……でもこれからこういうことがあるって言うことが分かっただけでいいね」

「なら私はプレートアーマーを片付けてくるぞ」


ムートはプレートアーマーを片付けるために自室に入っていった。


(どうして襲撃者は夜に襲撃を……夜闇に紛れて行動するためが候補に入るがまだ情報が足りないな。こういうことは日が追うことに分かっていくか)


この日は寝ることにし、明日の朝からヴァイスと一緒に鉱山型のダンジョンに潜るのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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