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不運なことが続いじゃって死んじゃったら幸運に宿る神に魅入られ転生したら所持特殊スキル{LUCK}の一つだけだったので私は平和な土地でスローライフを過ごしていきたい!!  作者: 猫こんた
1章 転生と生活基盤。そして魔族差別。

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10話 ホワイトドラゴニアン

私はドラゴン族が眠っている部屋に入り付きっきりで看病を行っていった。


(しかし腕には白い鱗でしっぽがぶっとい。肉厚っぽいなぁ)


私はドラゴン族のしっぽに抱き着きたい欲を捨てて必死に看病をしていった。傷だらけの体を必死に水で洗って傷を清潔に保った。


(でもあれだけ大きな音を鳴らしながら墜落したんだったら相当なショックがかかってそうだなぁ)


私は首元を見ようとしたが鱗で囲まれていて傷口が確認できなかった。


(鱗で守られている分動きにくそうだなぁ~)


部屋のドアが開いた音がして入り口に目をやるとグリュックがこっちに来ていた。


「グリュックだ、どうしたの?」

{何か手伝えることある?}

「今のところないかな~」


そう言って私はグリュックの頭を撫でた、ぼさぼさの髪の毛がどんどんと絡まっていくのが私の手のひらで感じられた。


(シャワーを浴びないといけないかな、私も少しだけオイリーな肌になってきてるし体臭も凄いことになってそうなだぁ)


するとグリュックはドラゴン族の頭の方向に行くと声を出した。


「癒えろ」


するとグリュックが放った言葉に反応してドラゴン族の体の傷が癒えていくと同時に鱗が生え変わっていった。


(グリュックが放った言霊で体が癒え始めた、いや体の再生を加速させたって言うのが正しいのか?)


鱗が落ちるときに硬い音が鳴り、グリュックは鱗を持って部屋を出ていった。


(グリュックはこの鱗が目的だったのか、おっと目覚めたか)


ドラゴン族が目覚めると自身の手を見て、そして握った。


’「……ほー」


そして周りを見ると地面には鱗が落ちており私が立っていた。それはまるで私がドラゴンの鱗を捥ぐために居るように見えたのだろうか。


「お前……鱗を取るな!!!」


ドラゴン族は爪で私を切り付けようと腕を振ってきた。


「わっ!?」


私は勢いよく後ずさりをしたが鱗がたまたま地面にありそれに躓いて後ろに転げたのだった。


「私の鱗を……返せ」

(もしかして鱗を捥がれたと勘違いしているのか?だとすれば自身の腕を確認してほしいと伝えるべきか!?)


第二撃、第三撃と繋がる攻撃の中、私はドラゴン族に誤解だという事を伝えた。


「あなたの鱗を捥いだりなんかしてない!自身の腕を見て!」

「うるさい、捥いだだろう!」


ドラゴン族は必ず鱗を捥いだって勘違いしたままだった。そこで私は地面に落ちてある鱗を手に取ってドラゴン族に投げた。


「むっ」


当然ドラゴン族は腕の鱗で鈍い音を出しながらはじき返す、すると何か感じたのかドラゴン族は攻撃を止めて腕の鱗を見始めた。


「……鱗があるぞ」


ギザギザの歯が動きながらそう口にしたのだった。


「だから言ってるでしょ、自身の腕を見てって」

「背中も鱗がある、足にもしっぽにも……いったいこれはどうなってるんだ?」


ドラゴン族は何故鱗が捥がれているのに再生しているのか疑問を持っていた。


「あなたに回復魔法をかけた人が居てね、回復するついでに鱗が生え変わったのだと思うよ」

(しかしドラゴンの鱗がぶつかった時、なんだか鈍い音がしたな。もしかして硬すぎるのか?)


ドラゴン族は身支度を整えて部屋を出ようとした。だが私はドラゴン族を引き留めた。


「ちょっと待って」

「どうしたんだ?ここに居る理由は無いだろう」

「あなたって脱穀機や製粉機って作ったことある?」

「急にどうしたんだ?脱穀機や製粉機なんて人に頼めばいいだろう」

「そうなんだけどあなた、荷物を見てると何かの職人だよね。だからあなたに頼みたいの」


ドラゴン族の手荷物には工業系の道具があったのだ。


「そうか、対価はいったいなんだ?」

「住まいを提供する、それでいい?」

「……いいだろう。だがそこに住まわせろよ。あいにく拠点なんて無かったからな」


そう言ってドラゴン族は道具を作る代わりに家に住むことになったのだった。


「それで部屋はどうするんだ?」

「こっちに来て、案内してあげる」


私はドラゴン族に二階の空いている部屋に案内してあげた。


「ここに住んでくれる?」

「綺麗だな、新築か?」

「魔王のマーチャが建ててくれたんだ。きれいすぎるほどなんだよね」

「魔王か……聞きたくない名前だ」


そう言ってドラゴン族の人は部屋に荷物を置いて何かを取り出した。


「それで名前を聞いておかないと、いちいちドラゴン族の人とは言えないよ」

「私はドラゴン族よりドラゴニアンと言ってほしい。それに名前はヴァイスだ」

「ヴァイスね、私は瑞希って呼んでくれると嬉しいよ」


こうしてヴァイスが私の家に住むことになったのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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