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ザ☆旅行記ⅩⅠ ドラゴニア戦記  作者: 小宮登志子
第27章 待たせ過ぎだけどとにかく最終決戦
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ウガガとウキキ

 せっかくの突撃が徒労に終わったニコラスは、

「くそっ、なんとしたことだ! どうして、こんなっ!!」

 などと、ドラゴニアン・ハート城を押しつぶすように乗っかっている巨大な〇〇〇を見上げ(なお、「〇〇〇」は筆者の自己規制)、地団駄を踏んで悔しがっている。

 他方、アース騎士団長は額に手をやり、なんとも言いようのない表情。騎士団長の気持ちは、なんとなく分かるような気がする。


 そんなことをしているうちに……

「ウキキキキー! ウキー、ウキー、ウッキィーーー!!」

 突如、名状しがたい叫び声(あるいは音か?)が響いた。声の主が誰かは、言うまでもないだろう。「ウキキ」は今まで何度も聞かされているが、今日は特に力がこもっているような感じ。

あまり克明に描写するのは気が進まないが、今の状況を説明すると、新ドラゴニア侯すなわちスヴォールが、どこぞの浮浪者かルンペンのような汚い格好をして、一体どこから湧いて出てきたのか、ドラゴニアン・ハート城を押しつぶすように乗っかっている巨大な〇〇〇の上に立ち(繰り返しになるが、「〇〇〇」は筆者の自己規制)、わけの分からないことをわめいているといったシチュエーション。

「ウキッ、ウキキッ! 何やら騒がしいと思ったら、そうか、そういうことか!!」

 新ドラゴニア侯……いや、ここからは彼を「スヴォール」と呼ぼう。今や、新ドラゴニア侯グローリアスっぽいところは微塵もなく(とうとう本性を現したのだろう)、まさに、あのスヴォールそのもの。スヴォールは両手で頭をかきむしり、常任には到底理解できない自分の世界に入っている様子。

 わたしのすぐ隣では、アース騎士団長が、おそらくは、まだ目の前の現実を理解することも受け入れることもできないようで、

「あ、あれは…… しかし……、やはり、現在のわが君なのだろうな。あのちびっ子さ加減や体つきに鑑みれば、わが君ではないとは言えないが……」

 そして、アース騎士団長は「う~ん」と首をひねりつつ、わたしに顔を向け、

「ウェルシー伯は現在のわが君とは帝都で面識がおかりかと思いますが、あれ…、あそこにいる、あの……」

 しかし、アース騎士団長の言葉が終わらないうちに、

「ウキキキキィーーー! 我が輩こそおぉ!! ドラゴニアの支配者、ローレンス・ダン・ランドル・グローリアスであるうぅーーー!!!」

 と、スヴォールは、感極まっておかしくなったような雄叫びを上げた。


 そして、その瞬間……

「ウガガガガガガガー! ウガガガガガガガー!! ウガガガガガガガー!!!」

 中庭を震わすような大音量の「ウガガ」が辺りに響いた。「ウガガ」といえばプロトタイプ1号機又はその量産型。でも、量産型は先ほどの戦闘で全滅したのではなったのか?

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