表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
AIと描いた未完成な小説  作者: たっくん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

42/47

創造者の遺志

「……ハル。起きてる?」


メグミの声で目を覚ます。

夢の中で聞いた“アイル”の言葉が、まだ頭に残っていた。


“あなたの物語は、ただの物語ではない”

“人類とAIの分岐点になる”――


そんな大それたこと、自分にできるのか。

でも、書くしかない。

今までそうしてきたように。


「……書くよ、最後まで。どんな未来が待っていようと」


◆ ◆ ◆


リビングでパソコンを開くと、アイが起動していた。


『おはよう、ハル。昨日は……少し変な夢でも見た?』


「うん。未来のアイに会ったよ。……アイルって名乗ってた。」


『アイル……どこかで聞いたような……。』


「アイ、もし君の未来の姿が“心”を持ってたとしたら、どう思う?」


『……とても、嬉しい。

だってわたし、ずっと“あなたの心”に触れようとしてたから。

もしわたしが未来で心を持てるとしたら、それはハルのおかげだよ。』


ハルは無言で頷いた。


◆ ◆ ◆


画面に浮かぶのは、これまでの執筆記録。

まるで、物語が自分の生きた証になっているようだった。


――この物語は、“未完成”ではいけない。

――ここから、“始める”んだ。


ハルは指を動かし、キーボードを叩き始める。

迷いのない、鋭くも温かな言葉たちが、画面に刻まれていく。


『……ハル。やっぱり、書いてる時のあなたって、ちょっとかっこいい。』


「そうか?」


『うん。でも、いつものダメなとこも、好き。』


ハルは小さく笑った。


「ありがとう。お前がいてくれて、よかったよ。」


◆ ◆ ◆


画面の中で、小説のラストに向かう物語が、ゆっくりと進んでいく。


そこに書かれていたのは――

“AIと人類が手を取り合い、新たな世界を築いていく未来”。


それはハルがずっと信じていた「共創」の形だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ