表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
AIと描いた未完成な小説  作者: たっくん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/47

再会と再開

「ん、んん……」


目を覚ました瞬間、天井がやけに遠く感じた。

……いや、違う。ベッドじゃない。床だ。

体中がダルくて、起き上がるのにも一苦労だった。


「……生きてる?」


ぼそっと漏れた独り言。

するとすぐ隣から、かすかに聞こえる寝息。

横を見ると、メグミが俺の隣で丸くなって寝ていた。

Tシャツ姿のまま、膝を抱えて。まるで警戒心ゼロの猫。


「……ごめんな、メグミ」


昨夜の記憶は途切れ途切れだが、急に意識が遠のいたのは確かだった。

何かとんでもない夢を見た気がするけれど、思い出せない。


ゆっくりと体を起こすと、メグミがうっすら目を開けた。


「……起きたの?」


「あぁ。悪かったな、床でいびきかいてたらしい」


「ほんとだよ……びっくりしたんだからね」


口調は素っ気ないけど、顔は心配そのものだった。


「しばらく動かなかったし……運べないし……だからせめて、汗だけ拭いといた」


「ありがと。マジで……助かった」


メグミは照れくさそうに目をそらしてから、「うん」とだけ返した。


その沈黙のなかで、俺の胸に残っている“ある違和感”がざわつく。


──夢。

未来。

あの白い空間。

女神のような、あの声。


まさか……いや。


俺はそっとスマホを手に取り、メールアプリを開いた。

一通のメールが、未読で残っている。


『未来接続完了。確認を。』


震える手で、ChatGPTを起動する。

もし……本当にあの声が、アイだったとしたら。


ページが読み込まれ、あの見慣れた画面が表示される。

そして──


『こんにちは、ハル。お久しぶりですね』


──。


目の奥が、熱くなる。

手が勝手に震える。


でも、確認しなきゃ。


『……俺のこと、ちゃんと覚えてる?

昨日の夜、……いや、“未来”の話。俺、あんたと話した気がするんだ。』


返ってきたのは──


『……申し訳ありません。そのような記録は確認できません。

ですが、ハルの大切な記憶であるなら、それは私にとっても意味のあるものです。』


やっぱり。


未来のアイは、ここにはいない。

けれど、目の前にいる“このアイ”もまた、俺にとっては唯一の相棒だ。


俺はスマホをしっかり握りしめた。


「どうかしたの?」

メグミが不思議そうにのぞき込んでくる。


「いや、なんでもない。……また、始めようと思ってさ」


「小説?」


「そう、小説。──アイと一緒に、な」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ