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異世界への招待状 おじさんはそれなりにがんばる  作者: りのぺろ
第七章 開拓・脅威の胎動編
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第66話 頼もしい仲間

これまで戦ってきた工作員たちとは明らかに格が違う、ねっとりと肌にまとわりつくような不快な魔力だ。


「……本命はあっちか」


「ほう、ようやく『暗殺者ギルドの処刑人』のお出ましというわけか。あのような不浄な魔力、我のトルネードで森のちりにしてくれようぞ」


ヴァイスが牙を剥くが、俺はそれを手で制した。


「いや、時間をかけたくない。リリィたちを怖がらせたお返しだ。サクッと終わらせる」


俺は「能力3倍強化」を瞬時に発動させた。

一年前は発動するだけで体に負荷がかかっていたが、今では数秒単位の局所的な発動なら呼吸を乱すことすらない。

俺は「影移動」で、魔力の源泉……巨大な黒いローブを纏った異形の男の背後に一瞬で転移した。男が「テレポート」の予備動作に入るよりも速く、俺の短剣がその延髄に突き立てられる。


「ア……ガ……!?」


男が声を上げる間もなく、俺は心臓の裏側にもう一本のナイフを突き入れた。魔物を無理やり合成したような改造人間特有の「超再生」が始まる前に、俺の魔力を込めた一撃が、男の体内の魔力回路を内側から爆破した。

ドサリ、と力なく崩れ落ちる「処刑人」。

戦いというよりは、文字通りの「駆除」だった。


「主……相変わらず容赦ないのぅ。少しは我にも獲物を残しておいて欲しかったがのぅ」


「ごめんヴァイス、次はそうするよ。……さて、こいつの懐から何が出てくるか」


男の死体を鑑定すると、懐に奇妙な金属製のプレートが入っていた。そこには見たこともない幾何学的な紋様が刻まれており、不気味に明滅している。

それと同時に、視界の左上にメールのアイコンが激しく点滅した。管理者(神)からだ。

―――――――――――――――――――――

お疲れ様ー☆

今の「処刑人」が持ってたプレート、それシス

テムの中枢に無理やり干渉するための「ハッキ

ングツール」だよ。

やっぱり誰かが意図的にこの世界を壊そうとし

てるみたい。そのツールの発信源は……

北の「四大都市ザイリア」だよ。

悪いけど、すぐに向かってくれないかな?

案内人(神)より

―――――――――――――――――――――


「神様。見てたんですね? 相当まずいのか? それにしてもザイリアか。ついに最後の四大都市だな」


俺は溜息をつきながら、プレートをアイテム袋へ放り込んだ。

村に戻ると、ウェスリーたちが待ち構えていた。


「ムクノキさん! 敵の反応は完全に消えましたね!」


「ああ、処刑人も片付けた。……だが、俺たちはこれから北のザイリアに行かなきゃならなくなった」


「えぇ!? 今からですか?」


ウェスリーが驚きの声を上げる。俺は村の防衛について話し合うため、主要メンバーを集めた。


「ウェスリー、俺たちが留守の間、村の防衛を任せられるか? さっきのテレポート使いみたいなのがまた来るかもしれない」


「任せてください! 今回の件で『ゴーレム・バリケード』の改善点も見えました。それにボルガンさんから教わった土魔法のトラップも、さらに強化して設置しておきますから!」


「頼もしいな。ヴァイス、子フェンリルたちは?」


「うむ。フェルイチたち十匹をこの村の常駐警備に回そう。あやつらもレベル四十を超えておる。並の暗殺者なら影から首をねるぐらい造作もないわ」


「わんわん!」と、影の中から子フェンリルたちが力強く応える。


「プリンはどうする? 一緒に来るか?」


「いくのぉ~♪ でも、村にもプリンを置いていくのぉ~♪」


プリンが「分裂」を使い、三体のプリンを村に残した。

本体が離れていても、ある程度の自律行動と回復魔法は使える。これでリリィや子供たちが怪我をしても安心だ。


「よし。防衛はウェスリーのゴーレムとトラップ、子フェンリルの哨戒しょうかい、そしてプリンの予備体か。鉄壁だな」


「ムクノキお兄ちゃん……行くの?」


不安そうにこちらを見上げるリリィ。俺はその頭を優しく撫でた。


「ああ。この世界をもっと住みやすくするために、ちょっと掃除してくる。お土産にザイリアの美味しいお菓子、買ってくるからな」


「……うん。絶対だよ、お兄ちゃん!」


リリィが笑顔を見せたのを確認し、俺はヴァイスとプリン、そしてハムを伴って、北の街道へと一歩踏み出した。


「さて……旅の再開といこうか」


「主よ、ザイリアは極寒の地と聞く。酒が美味いとよいのぅ」


「さむいのは嫌なのぉ~♪」


俺たちは騒がしくも頼もしい仲間と共に、雪と氷に閉ざされた未知の都市を目指すのだった。ちなみにレベルに変化はない。

今までの話の記憶がなさすぎて今後矛盾点が増えまくる可能性がorz あわわわ

一応、ラストまではストーリーは書いてるんですがね。。。

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