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柿崎零華のコント新作集 season3  作者: 柿崎零華
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episode9~スピード違反~

episode9「スピード違反」

とある日の夜。警察官の男性はスピード違反を検挙するために、パトカーに乗っていた。

部下が運転をして、隣には上司が乗っていた。


部下「今日もなんもなくて、良かったですね」


上司「いや、でもそう思ってるこそ、違反者が出てくるんだよ」


部下「本当ですか?」


すると上司が叫び声を上げた。


上司「違反者だ」


部下「本当ですか?!」


上司「いいからランプ押せよ」


部下は間違えて、ラジカセを大音量で付けた。


上司「うるせぇよ。何してるんだよ。ランプとサイレンだよ」


部下「あっすいません」


部下はサイレンに切り替える。

しばらく走って、前の違反車が止まる。

2人が下りて、車に駆け寄り、窓をノックする。窓が開き、年配の男性が


男性「なんすか?」


上司「ダメだよ。130キロ出しちゃ」


部下「ここ一般道路ですよ」


男性「そんなの分かってるよ。アクセルとブレーキ間違えたんだよ」


上司「それでも、違反は違反ですからね。免許証は?」


男性「持ってないよ」


2人「は?」


男性「だから、持ってないよ。家に置いてきたよ」


部下「免許持ってないの?」


男性「だからそうだよ」


男性が財布を取り出し、中を2人に見せる。

すると、上司が気づき


上司「ちょっとすいませんね」


一枚を取り出すと、それは明らかに免許証だった。


部下「おじいちゃん。これ免許証だよ」


男性「そうなのか?」


免許証を渡され、見つめる男性。


男性「あっ本当だ。てっきり保険証だと思ってたよ」


上司「びっくりした。ん?」


上司はあることに気付き、部下に免許証を見せる。驚いた顔をして


部下「おじいちゃん。これおじいちゃんの免許証?」


明らかに写真が別人だった。


男性「あぁ、これ息子のだよ」


2人「は?」


男性「私のじゃないね」


と笑いだす男性。

2人は真面目に


上司「はい。無免許運転で、えぇ19時24分現行犯逮捕」


部下がドアを開けて、男性を車から降ろし、連行する。


男性「息子のだったらダメなの?」


2人「ダメです」


そのままパトカーに連れてかれる。


男性「家族だからいいでしょう」





~終わり~

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