episode10~コックピット~
episode10「コックピット」
とある日の事。旅客機のコックピットでは、機長と副操縦士が2人で運転をしていた。
しばらくすると、自動操縦に切り替え、機長はリラックスして
機長「あぁ疲れたー」
副操縦士「まだ離陸して30分ですよ」
機長は腕を伸ばし
機長「疲れるものは疲れるんだよ」
副操縦士「まぁ、お年ですからね」
機長「おい、今なんて言った?」
機長が少しキレ気味に言ったため、副操縦士は戸惑いながら
副操縦士「いや、良い意味で言ったんですよ」
機長「ならいいんだけど」
少しホッとした副操縦士。
すると機長が笑顔で
機長「あぁ、帰りてぇ」
副操縦士「え?」
機長「ねぇ、成田に戻っていい?」
副操縦士「何言ってるんですかぁ」
機長「ニューヨークなんか行きたくねぇよ。降りようかな」
副操縦士「え?」
機長「ねぇ、パラシュート無い?」
副操縦士「バカですか?」
機長はキレ気味に
機長「は?」
副操縦士「あるわけないじゃないですか。変なこと言わないでくださいよ」
機長がふてくされた顔をして、ゲームを取り出して始めた。
副操縦士「機長。機長」
機長「なんだよ」
副操縦士「何やってるんですか?」
機長「見ての通り、マリオ中だよ」
副操縦士「今操縦中ですよ」
機長「自動操縦してるんだから、大丈夫だよ」
副操縦士が少し不満の顔をしながら、ため息をつく。
すると、奥から積乱雲が来てることに気付き
副操縦士「あっ機長。積乱雲ですよ」
機長「で?」
副操縦士「で?いや積乱雲ですよ」
機長「いや、今ねクッパのコースだから喋りかけないでくれる?」
副操縦士「えぇ」
機長はゲームに夢中だ。
副操縦士は遂に切れてしまい。
副操縦士「おい機長!」
機長が驚きながら、ゲーム機を落とす。
機長「な、なんだよ」
副操縦士「積乱雲来てるって言ってるだろこの野郎!」
機長「は、はい」
あまりにも副操縦士の勢いに、機長は少し漏らしそうだった。
震えながら、操縦桿を握る機長。
副操縦士が手動操縦に切り替えた瞬間。大きな揺れが襲った。
副操縦士「機長。ストレートに突っ込んじゃだめですよ」
機長を見ると、機長は固まっていて、全く動いていなかった。
副操縦士「操縦変わりまーす」
~終~




