episode12~病名は?~
episode12「病名は?」
とある日の事。若い男性は病院にいる。
少し具合が悪く、検査に来ていたのだ。診察室で結果を聞いている。
医者はレントゲン写真と結果の紙を見ながら、看護師と深刻な顔をしながら、男性を見ている。男性は不安な顔をしながら
男性「あの、病名は」
医者「錦山さん」
男性「はい」
医者「ちょっと待ってください」
男性「はい?」
医者が看護師に小声で
医者「なんだっけ?」
看護師「はい?」
医者「肺に影があるんだけど、これなんて言うんだっけ?」
看護師「えぇ、わかりませんよ」
男性が更に不安な顔になり
男性「あ、あの」
医者が笑顔で男性を見て
医者「どうかしましたか?」
男性「あの、病名はどうなんですか?悪いんですか?」
医者が再び看護師を見て、小声で
医者「なんて言えばいい?」
看護師「えぇ」
看護師が戸惑い始める。少し医者がイラつきながら
医者「早く」
看護師「じゃあ、ガンで」
医者「ガンでいいね。言うよ」
看護師が笑顔で
看護師「言っちゃってください」
医者が男性に
医者「錦山さん」
男性「はい」
医者「ガンです」
男性が驚きの顔をして
男性「ガンですか?!」
医者「はい。らしいですよ」
男性「ら、らしい?」
医者と看護師が戸惑い始める。
医者「絶対ガンですよ。おめでとうございます」
男性「は?」
医者が看護師に戸惑いながら
医者「違うの?おめでとうじゃないの?」
看護師「多分祝い事じゃないと思います」
医者が悩みに悩んだ末、男性に
医者「凄いですね。ガンですよ」
男性が怒りの顔をしながら
男性「何を言ってるんですか!」
医者「えぇ…」
男性はしばらくしてあることに気付き
男性「もしかして先生。ガンの存在知らないんじゃないんですか?」
医者「え?」
的中されたと。どうしようと思いながら、医者は看護師に小声で
医者「どうする」
看護師「どうするって言われましても」
医者「あっこうするか。病名変えるか」
看護師「いい考えですね」
医者「なんの病気にしようか」
看護師「どうしましょう」
医者「あっあれにしよう。肺だから肺炎ってやつにしよう」
看護師「グッドアイデアです」
医者が男性に笑顔で
医者「病名は肺炎です」
男性「ふざけるなよ」
医者「はい?」
男性「何が肺炎ってやつだよ。病人なめてるのか」
医者が戸惑いながら、笑顔で
医者「はい。なめてます」
男性「病院変えます」
そう言い男性が帰っていく。
医者「あーあ帰っていっちゃった」
看護師「でも、良かったんですよね」
医者「そうそう。だって手術めんどくさいんだもん」
看護師「そうですよね」
医者「バカのふり。上手くない?」
看護師「上手くない」
~終~




