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兄のいる街まで行くことになりました。

というか戻ります。

早くしないと兄さんどっか行っちゃうんじゃねえの?

へい水陸魚ハリーアップ!


ん?

さっきまで水陸魚と喋べる事に集中してたからわかんなかったけどなんか周りから視線を感じる。


え?なんかめっちゃこっち見てるやん。

道行く人々めっちゃこっち見てるやん。


なんか珍しいような目でみてたり、哀れんでるっぽい目で見てたり。

ほっこりした表情の人もいるけど。















______あっ


そっか、俺人語理解は出来るけど喋れないんだった。

俺、魔物語喋ってるから他の人から見ると魔物に話しかけてる様に見えてるのか。

そりゃめっちゃ見られる訳だ、うん。


「キュイ…(水陸魚なるべく急いで…)」

「え?もうちょっと食い物買ってから__」

「キュイッ!!(いいから!!)」

「わ、わかった」


水陸魚、ごめんよ…俺は全方位から来る哀れみの視線に耐えられない…


いやだからごめんって、そんな不満げな顔しないでよ。

ほらー眉間に皺寄せんなよ…イケメンの顔が台無しだぞ☆


わぁ、顔が一段と怖くなったなぁ…まあ見た目は犬だけど、中身男子中学生にてへぺろの様なものなんかされたって腹立つだけだよな。


ちなみに俺もされたらぶん殴ります。イケメンとか準とかなら特にね。

前の街に戻れば水陸魚の機嫌もなおるやろ


よし、さっきの分かれ道まで戻ってきたな

あれ?ハゲさんがいない?

まだ良いにおいしてたからいると思ったんだけどな…

水陸魚も同じ思考だったのかそんな顔してるし

戻るついでに買うつもりだったんか、残念だったな。


ちょっと落ち込みながら進む水陸魚。

もうすぐ門だぜ、首輪返さなきゃ。

水陸魚聞いてる?

聞いてるのね、よかった。


「おーい、街出るから首輪返すぞ」

「はい、えーと、その前に身分証明書かギルドカードを見せてください」

「帰りもいるのか」

「念のためですので、たまに悪用される事がありますし…と、いっても最後に悪用されたのは30年以上前ですけどね。…はい、確認しました。次はそのカードを持ったままこちらの透明な物にかざしてください」


おおう、門番って一つ一つのセリフ長いよね。

あとこれ帰り限定?え?違う?あ、そっか身分証明書持ってなかったからか。


それはともかくこの透明なものすげー綺麗だな。

ガラスとはちょっと違うっぽいなこれ。


ってただのガラスにカードかざしてくださいっていわれてもな。

たぶん水晶的なの加工したやつかな。

これ水陸魚知ってるかな?知ってたら後で聞こう。


「反応なし、大丈夫です」

「おう、じゃあソラがつけてた首輪返すぞ」

「あ、その事なんですが…」

「なにかあったのか?」

「いや、その上司がなんといいますか…さっき緊急でギルドに召集されてしまっていまして…」

「え、なんでだ?あいつ門番の上司だろ?」

「副業です。冒険者と門番…いや兵士を掛け持ちでやっている人でして、というかできるんですかって思いましたね」

「まあどっちも戦う仕事が多いしなぁ、最近魔物やらなんやらが増えてると聞いたし」

「ええ、そうなんですよ…あ、それでその首輪の事なんですが、首輪は次会えたときに、と」

「そうだなじゃあそいつが帰ってきたときに返しに行く、次ここに来んのはいつ頃だ?」

「それがわからないんですよ。相当危険な魔物がでたか、魔族関連ですかね」

「そうか、わかった。ありがとよ」


ふむふむ、つまり首輪まだつけてても良いってこと?

それは助かるなー

わざわざ鞄に入らなくて済むからな!

ちょっと緩いから気を付けないといけないこと以外はいい感じだなこれ


…よし門を出たな、これでいくら話しても視線を感じなくていいぞ

なあ、水陸ぎ…


え、どうしたんだよそんな変な顔して


「キュピィ?(どうしたんだよ)」

「ああ、ちょっとその首輪についてな」

「キュウ(え、なに?なんか爆発すんの?)」

「いやしねえよ、なんでその発想が出てきたんだよ」

「キュウ…?(なんか誰かが迷った時は爆発かピンチかって言ってたような…?)」

「…なんでそうなった」

「キュピーキュピィー(それでさー首輪いつ返す事になるのさー)」

「あー…それは返さなくてよさそうだ」


へー返さなく…え、なんで?

まさか水陸魚、借りパクし


「ちげえよ」


おっとバレた

またしても表情に出てたらしい


「キュウ(じゃあなんでだよ)」

「目え付けられたんだよ、ほら、お前人族的に見たことねえ種族だし…」

「キュイ…(でもいい人っぽかったけど…)」

「そりゃ演技でどうとでもなる、しかも門通るときにあいつ魔物でも動物でもないって見抜かれてただろ」

「キュウピ(まあ神ですし)」

「それでよ、あいつ多分俺達に鑑定使った、それも上位の」


えっ


「確証はねえけどな、しかも出てくとき門番があの人はギルドの緊急召集がかかったっていってたし、相当な実力があるんだろ、ソラの正体バレたかかってたし」

「キュウウ(ああ、手刀で沈めてましたね、正確には"偶然"飛んできた石が決め手でしたけど)」

「そうそう、それに視察とか上にバレたらとか言ってたから、ソラの事は上に知られたくないんだろうな」

「キュピ(あ、そんな事も言ってた)」



うわあ、だんだんとイケメン上司なんか企んでる説でてきたなぁ…



作「さあ、雲行きが怪しくなってきました、おまけコーナーだよ!作者です!」

宇「なあなあ、ちょっといい?」

作「どうした?」

宇「いまさらだけどよーなんかあらすじ詐欺じゃねえ?これ?」

作「えー?そうかなぁ?」

宇「いーや詐欺だね、あらすじ後半の方で俺あっちやこっちで死にかけるって書いてあったけど今んとこ死にかけてる描写ないじゃんかよ」

作「え?なに?死にかけたいの?どM?」

宇「見てくれる方がいる限り命も投げ捨てる覚悟」

作「男前すぎるぜ、あんた…」

冷「いや宇宙に命投げ捨てられたら困るのでは…」

作「まあ困りますけど」

宇「とりあえず俺の質問に答えてくれよ」

作「いや、死にかける予定はあったんだけどあんた死にかけさせるそいつと仲良くなっちゃったから…」

宇「え、あの水陸魚か?お前それはハード過ぎるだろ」

準「敵だったらもうここまで続いてなかった気がする」

作「まあ別に死にかけてもらうなんてことはいくらでも出来るんですけどね」

宇「ならいいか」

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