第三十三話:アッツアツのお茶
昨日テストでした。終わりました。対戦ありがとうございました。
セレスティナのお茶会の授業は、表庭にテーブルセットを出して行われる。
振る舞うお茶は校舎一階の準備室で準備することになっている。
基本的に使用人がそこでお茶を淹れるのだが、ミリアにそんな使用人などいないので当然自分で淹れることになる。
ミリアがお茶を振る舞うのは最初なので、現在淹れている。
ミリアが紅茶を淹れていると、ポン、と背中をたたかれた。
「ねぇねぇ」
「はい?」
ミリアが振り向くと、そこには黄土色の髪の長身がいた。 大体180はあるだろうか。
「ミリア・マイルさんで合ってるかな? 初めまして、俺はギー・ソリア。 ディバードさんが体調を崩したらしくて、教諭に、君たちのペアに入るようにって言われたんだ」
ミリアはギーをよく観察した。
セレスティナでは、女子だけでなく男子も装飾をつけることが多い。
装飾は自分の家の裕福さを象徴するものだ。
この男は装飾を身に着けていない。
これほどの身長など、いい環境があってこそだろう。なのに、装飾をつけていない。装飾をつけていない貴族は下級貴族として笑われること多いというのに、だ。
「あぁ、装飾がないのが気になるかい? 俺は伯爵家だけど田舎の貧乏貴族だからねぇ。 全く、竜が多くて嫌になるよ」
「…すみません」
ミリアが、失礼なことを聞いたな、と頭を下げた。
「別にいいよ、頭なんて下げなくて。 気にしてないしね」
ミリアは頭を上げた。すると既にギーは消えていた。
(移動速すぎない?)
ミリアは思いつつ、熱々の紅茶を口にした。
「熱っ!」
ミリアは猫舌なので、もう少し茶を冷やすことにした。
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