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蝶の詩

作者:雲英
 アシュリーは、ウェリントン公爵夫人の年若い愛人だった。

 その類まれなる美貌で社交界の華となったアシュリーをどうにかして手に入れようと、美しく着飾った貴婦人達が夜毎にオペラ座で競い合っていた。

 アシュリーを執拗に追うエイベル男爵夫人や、自分こそが彼の次のパトロンだと色仕掛けるクリスティ伯爵夫人。そして孤児だった仕立て屋のエリザとの出会い。

やがてウェリントン公爵夫人が亡くなり、アシュリーの人生の歯車が動き出した。

これは、美しすぎる男のたった一つの恋のお話。
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