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ふたしかなあいまを嚥下する
すべてたべたい、と思うことがある。
金曜はふたしかなあいまに嚥下されて
いつしかなだれおちた夜半
たべたい、といったのは土曜日で
けっきょく日曜日まで食わねばならなかった
ばかだな。
たべられるはずもないのに。
(たべたってへいきだよ)
(それはしんでもへいきってこと)
(そうだよ)(ちがうよ)
(……どっち)
((どっちでもいいよ))
そういえば生と死とは背中合わせだったね
生と死ととなりあわせの
冗長さと、簡潔さ。
(どっちが生で、どっちが死なの)
((さあ))
(……どっち)
((どっちでもいいよ))
絶えず損耗する
今日という日のように
細胞はきづかぬうちに
絶えず損耗している
うまれてからしぬまで
うまれてからしぬまで
とは
きのうが永久に喪われた
過去への言及である
そこに意味を求めるのはなぜ
(かなしいからじゃない)
(たのしいからじゃない)
(どうでもいいんじゃない)
そして喪われた過去を偲んで
そしてまた排して