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あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~  作者: 深楽朱夜
第4部 生きる世界に微笑んで 立ち止まったら空を見上げて編

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25 果物狩りだよひゃはー

「おはようございます」

「ああ、おはよう」

「ん…」

いつも通りの朝、大河、チグリス以外はナイルと千眼を残し先に店に行っているようだ。

「オムレツか?」

「はい、モギのミルクを入れてみました。とても美味しかったです」

「主…美味しなこれは…」

「おかわり」

「はいはい」

黄色い綺麗な形のオムレツをフォークで真ん中を割ると半熟の中身がとろりと溢れる、食べると塩とチーズと細かい肉が入り美味だった。

大河が一口を噛み締めている間チグリスは2つ食べている、お茶とスープも並べられた。

「美味い…」

「バルタルさんが作ってくれたんですよ、お代わりもありますから」

「流石だな、こんなに腕がいいヤツをスカウトしてくれてチグリスに感謝だな」

「ん…正解」

チグリスが満足げに頷く、大河も久しぶりのオムレツに舌鼓を打った。

「今日は果物を狩りにいくんですよね、お店の方たちのお昼の食事と私たちの食事は別に用意しておきますから、後でお店の方たちの分取りに来て下さい」

「分かった、景色の良い所だからそこで食べるんだったな。そろそろ行くか…」

「ん…」


「いらっしゃいませー」

「はい、モギのミルク3杯で900ログです」

「ポップコーン3皿ねー塩、香辛料とハーフですねー」

「はい次のお客様3名お入り下さい」

「パティ20個ねー毎度ー」

大河達が来ると既に店は始まり賑わっている、大河は受付にチグリスはポップコーンの売り場に入り店を回していく。

「すごいな」

「噂が噂を呼びって…とこみたいです。SNSもないのにすごいですよ」

綴がパン屋の入り口から行列を眺め関心する、ベルンのモギのミルク屋も率がサポートし、カタンが一生懸命(姿は見えない)が泡だらけにしてコップを洗っている。

モギ達を5頭今日は連れ、在庫を十分にしているが行列は全く減らない、どこかで切るかと考えながら、ポップコーンも次々売れていくカイネとチグリスとジラもフル回転で動いている、お代わりで並ぶ客も、手土産で沢山購入する客もいる。

パティは値段が安い分まとめての購入も多く、日に日に作る量も増えてはいるがそれを上回る量がバンバン売れている。

「パン屋の一番行列が凄いが…そろそろ止めるか」

開店1時間ほどで在庫が尽きる見通しが立ったので、看板を立てに行く後から並ぼうとした客が不満そうな顔をするがポップコーンの列に向かった。

「パティ、間もなく終わりですー」

「この方でパティは終わりです」

詠斗が列の最後尾で看板を立てる、並ぼうとした客はポップコーンに向かう、大体の流れは出来て来ているようだ、量の供給は足りてはいないが従業員と今のオペレーションと売り上げをみればこの位で充分だろう、無理をさせるつもりもない。

「ポップコーンも今並んでいる方でおしまいです」

ジラも列の最後尾に看板を立てる、ポップコーンの最後の客が会計しモギのミルクの販売も併せて本日の営業終了となる、およそ3時間弱だが仕込みの時間も合わせれば丁度良い。

「毎日来てるけど買えないのよ」

「いつも並んでいるし、くるともう終わっているし」

「もっと沢山作りなさいよ」

「まだあるんだろ」

「食べたいー」

と要望も出てくるが大河はきっぱりとした態度で断ると、客は散っていく。

「ふん、なら《ブルラド商会》で買うわ、行きましょ」

今日はいつもと違い捨て台詞を吐いていく客もいる、大河は向こうも動き出したかと内心思いつつ顔には出さず慇懃に相手を帰した。


「《ブルラド商会》が昨日からポップコーンとパティを売ってるってお客さんが言ってました」

「パティは元々ある食べ物だし、ポップコーンも目の前で作っているからなすぐ真似出来る」

閉店後の店でベルンとカタンを先に帰した際にナイルと千眼が持たせてくれた昼食を従業員達に差し入れし、一息付いている間にそんな話しが出たが大河達は大して気にもせず茶を飲む。

「みんな、気にしなくて平気だから!こっちはこっちでやっていこう!」

詠斗が笑う、皆も力強く頷いた。

「明日は休みですから、ゆっくり休んで下さい」

『はい!』

「明後日また頑張りましょう!」

『はい!』

「おつかれ」

大河が締めくくり、詠斗達はナイル達を迎えに畑に戻った。


「戻りました」

「…おかえり」

「準備出来たので、チグリス」

「ん…」

「少し離れていて下さい…」

全員チグリス、ナイルから離れると、瞬く間に深紅のドラゴンと藍色のドラゴンへと姿を変えた。

「2人共カッコいい!」

「すごいな」

「本当に乗っても良いんですか?」

「チグリスさんもナイルさんも綺麗ですね」

「ほ、本当に夢みたい…」

「乗るのは2回目だけど夢みたいだよね…」

「じゃ、チグリスよろしく」

「私はこちらで…」

大きさは3m程、ジラがさっとチグリスの背に飛び乗り、千眼は蝶の姿に変わりジラの髪に留まった。

『どうぞ』

『早く…』

ナイルには詠斗、率、バルタル、きゅうとふーが乗り、チグリスにはジラ、千眼、大河、綴、カイネ、ハル達が乗り飛び立った。


チグリスが先導しあっという間に《不毛の地》から離れていく、風も感じない結界を張っていてくれているのだろう、暫くすると目を閉じて小さくなっていたカイネやバルタルも下の景色を見る余裕も出て空の旅を楽しんでいた。

『着く…』

目の前には緑繁る雄大な自然の山が広がる、それをドラゴンの背から眺めた思い出は生涯忘れないだろう。

「チグリス、ナイル。あの辺に降ろしてくれ」

ジラが指したの山の中腹の草原の様な場所、2人は翼をゆっくり羽ばたかせ着地し皆を降ろして人型に戻った。

「昼にしよー」

詠斗が丸太のテーブルと椅子を収納から出し、卵焼きに魚のフライを挟んだサンドイッチと今日、店から買い取ったパティとパン、ベルンから貰ったミルクにポップコーンを並べてきゅう達には野菜と果物をあげて《不毛の地》とはまた違った自然の景色を眺めながら食事を始めた。


「ふう、あー食べたー」

「今日はこの後カイネ君の孤児院い行きますから、今日は散策程度にしておきましょう」

食事が終わり片付けも完了し、綴が引率の先生宜しくにこやかに伝えると皆素直に返事を返す、詠斗達は引率の先生みたいだなと思っている。

『はーい』

「このあたりの森の中に果物がある、獣もいるが…」

ジラがナイルとチグリスの方を横目で見て問題なしと手を振る、ドラゴンの気配に怯え獣達も鳴りを潜めてこちらを伺う気配が微かにする程度、気にする程もない。

「そりゃ、平気か。行くぞー」


「わ、これもかして…」

「もしかしたら…」

「レモンだな…」

「食べてみましょう」

「これすっぱいぞー」

『やっぱり!』

少し森を進むと薄い黄色の楕円形の果物が生っているのを発見する、日本で見慣れていた物ととは色が薄いが外観はほぼレモンだった、ジラの酸っぱいとの味の感想付き間違いなくレモンだった。

「これがあれば!ジャムも!」

「お菓子や料理にも!」

「酒にも合うな」

「持って帰って栽培とで増やしたいですね」

『もぐ』『もぐ!』『もぐぅ』

「ハル達が木を抜いてくれるそうです」

「本当!?ありがとう」

ハル達がレモンの木の周りを土魔法で丁寧に根っこを全て出してくれる、それを詠斗が収納にしまう。

「畑に戻ったら苗木とかにして増やしてみよう!」

「このすっぱいのがねぇ」

ジラは興味深そうにしている、ハル達は得意げに照れきゅうは草などをむしゃむしゃ食べて喜んでいた。

「これはザクロか…いいな。ハル達頼めるか?」

次に大河が見つけたのは、茶色の丸い形の割れ目から紅い小さな粒が幾つも詰まっているのが見える。

「これは種ばかりだが美味いな、水分も含んでいるし」

「…ん、うまいから食う」

「私も…」

「私も食べます」

ハル達が根っこを丁寧に出している間、大河、チグリス、千眼、ナイル、ジラがザクロモドキを食べて種を吐き出している。

「あ、こっちにはリンゴモドキの木!これも持って帰りたいね!」

「いいですね」

『もぐ!』

「ゆっくりでいいですよ、ハル君。はいこれでも食べて下さい。カイネ君、バルタル君も」

綴が採ったリンゴモドキをハル達に渡す、ペコペコ頭を下げて受け取ってもしゃもしゃ食べている。

「ありがとうございます。美味しいです!」

「ここの果物はどれも高級品です、王宮でも中々入ってきません」

カイネもバルタルも色々な果物を食べて、顔を綻ばせている。

「ジラ、いろいろあるなここは…」

「だろー、旅してしていた時に超えた山だからな。食べ物が豊富で助かったまた来たいと思っていたから、連れて来てくれてありがとう」

「ジラさんこっちこそ!こんな良い所連れて来てくれてありがとう!」

「おー」

「こっちには栗みたいなのがありますよ!」

『栗!!?』

率の言葉に詠斗達の目の色が変わる、急いで行くと木にイガのない栗がそのまま生っていて大興奮だった。

「イガがないですよ!」

「栗!焼き栗!

「よし、栗も栽培して…売るか」

「今日、食べましょう!」

「それ、硬くて苦い」

「ん…」

『皮を剥いて食べる物!』

『もぐ!』『もぐぅ!』『もぐ』

ハル達がさっそく根っこを出していく、落ちている栗をボリボリきゅうが食べてその甲羅の上でウィンがザクロをぽりぽり種ごと食べている、ふーはガラス鉢の中でザクロの粒を突いていた。

「キノコありますね、採っていきましょう」

「ん…」

「…ああ」

「お、もうそろそろ行くか。また来よう」

「そうですね」

「はい!」

「ジラさん、良い所教えてくれてありがとう!」

「楽しみにしていてください!美味しいもの用意しますから」

「楽しみしている」

「カイネの孤児院は…」

「《コウトル》いう町です…」

「んーあ、ここかな。よし転移魔法でいけるね」

「では、私は此処から千眼さんと帰りますね」

「ああ、夜は《コウトル》で食べるから」

「分かりました」

ナイルがドラゴンに姿を変え、千眼を背に乗せ飛び去っていった。

詠斗達も自動マッピングで位置を確認し、転移を行った。



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