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俺の娘、チョロインじゃん!  作者: ちゃんこ
1/3

俺は男爵だよ。

 

俺は(自称)イケてる男爵(32)だ。


顔はそこそこ整っている……地味だけどな。

細マッチョで足もそこそこ長い。

領地収入もそこそこ。

人望もそこそこ。


優しく美しい妻がいて、元気で可愛い娘もいる。

愛し愛される癒しの家庭持ちだ。


……俺の人生って満たされてるよなぁ。



「お父さまぁ、どうしたの?」



幸せをかみしめて立ち止まる俺を、つぶらな瞳がのぞき込む。


いかん、娘のショッピングのエスコート中だった。

愛娘の前では素敵なパパででいなければな。キリッ。


しかし、俺の娘……可愛いなぁ。

まるで天使だ。いや天使だよな。天使でいいんじゃないか? 間違いなく天使だよ。

まぁ、ヒロインなんだから可愛いのは当たり前かぁ……




………………ん?




乙女ゲーム? 悪役令嬢? 何、この情報……




俺の頭に、なにインプットしてくれちゃってんの? 誰のしわざ?

あれ? あれれれ?



男爵令嬢(うちのむすめ)が王太子と婚約なんて、あり得なくね? 

高位貴族令息たちと仲良しこよしなんて、あり得なくね? 



いやいやいやいや……



悪役令嬢の断罪は学園の卒業パーティーだ。

まだ14歳! まだ入学前! まだ余裕! まだまだ余裕! ぜんぜん余裕!

ダメだったら隣国に亡命しよう。



「お父さまったらぁ~」



娘に腕を揺さぶられる。


舌っ足らずの甘えた声に、コテンと首をかしげる愛くるしい仕草。

親バカの俺には身悶えるほど可愛いが……人によっては殺意わくよな~、これ。

可愛いんだけどな~。キュンとくるんだけどな~。お小言なんて言いたくないな~。




「待てぇぇぇっ! 待たぬかーーーっ!!」




ざわついたショッピング通りに、野太い奇声が上がる。

声の主は通行人にぶつかりまくっているらしく、悲鳴や罵声も聞こえてきた。



うるせぇな。

考えがまとまらないじゃないか。

真昼間から酔っ払いか?




「お前たちだーっ! そこの父娘(おやこ)ーーーっ!」




やべっ、こっち来た。

うわっ、目があった。


もしかして、俺たちに用あんの?


誰だよ、おっさん。

いや、どこかで会ったことあるような……あの顔は公爵だったか?


あっ、こっちに手のひら向けるんじゃねぇ!




「死ねぇぇぇーーーっ!!!」




魔法弾ぶっ放しやがりましたよ!

何てことしやがる!


娘を抱えて飛んだから無事だったが、俺じゃなきゃ死んでたぞ!


そう、飛べるんだよ。


男爵は仮の姿で、その実態は『王家の影』だからな。




「おのれっ! 降りてこいっ!」




降りねぇよ。




「男爵令嬢の分際で、公爵令嬢たる我が娘を断罪するとは! 許さぬぞーーっ!」




……え? 公爵も? 公爵もゲーム情報キャッチしたの?




「逃がさぬぞぉぉぉーーーっ!!」




ぎゃぁぁぁ! 魔法弾ふたたび!



修正前ですが、アルファポリスで先行配信しています。

(全3話)

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アルファポリスで先行配信中
(修正加筆前)
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