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第五章 19話 エリカの怒り


エリカは、ただ呆然とその場に立ち尽くしていた


――その時、別の気配がその部屋に現れた……


「両親との……別れは、すんだのかな?……」

大柄の初老の男性が、たたずんていた……


「……誰のせいで、こんな事になったと思っているの!」

エリカは、声の方へ向き直った


「大叔父さん!!」

その相手を、睨みつける


「ふっ……久しぶりだな?」

「大きく、立派になった!」


「これならば……ちゃんと、篠山グループの後を継げる……」

と、微笑んだ……


「何を言っているの!!」

「自分が、乗っ取ろうとしてるくせに!!」

エリカは、ガーディアン・プラムのチカラで、ツルを束で白新へ飛ばした


それを、軽くかわすと……


「なかなか、チカラもついたようだな……?」

「正直……ここまで成長するとは、思っていなかった」


エリカは、じっと睨みつける


「考えを、改めよう……」


「じゃあ……謝罪会見を開いて!!」

「世間に、大叔父さんの悪事を公表して!!」


「私の悪事?……何の事かな?」


「たった今!!私の父と母を殺した事よっ!!」


「あれは……自分で、選択した結果の様だが?」


「信じられない!!……なんで、そんな言葉が……」

エリカの目から、涙が流れ出した……それは、悔し涙だった


「ひとつ、話しておきたい事がある……その為に、わざわざ来たんだ……」


「キミの、今の状態を説明したいんだ……」


「………………」


「キミは、今、まともに動くことも出来ない」

「医者からは、内容がよくわからない、難病だと聞いているだろうが……」

「それは、間違いだ……」


「何が、間違いなのよっ!」


「キミの今の状態は、ただ、呪いを受けているだけなんだ……」


「……呪い?!」


「そう……だから、その呪いを解けば、いつでも……」

「元気な身体になれるんだ……」


「……何を……?!」

「いったい……だれが私を呪っているというの?」


ハハハハッ……

「話の流れからすると……私しかいないと、思わないのかね?」


エリカは、黙って、一瞬でツルの束を飛ばした


しかし……また、簡単に避けられてしまった……


「どうやら……少し、ガス抜きをしないと、話を続けられない様だな……」


白新の目が、怪しく光った……




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