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第五章 17話 抜け殻のカタチ


エリカは、最終階へ来ていた


――何かの気配を感じ、振り返る。


その時……今まで歩いてきていた階段から、煙が立ち上ってきた


(えっ……煙?)


(だれかが……火をつけたの?!……なんて事を!)


――そして、前の通路を見つめる……


「急がないと!」


気合いをひとつ入れると……エリカの周りに結界が作られた


結界は、その中に混ざった煙を、サッと排出した


(これでいいわね……)


エリカは、ひとりで納得した


そして、気配を探ると……奥の部屋に、何かの気配を感じる


「あそこに……何か?……」


その部屋へ、進んでみる


ガチャ……


ドアを開けると、中には2人の人影が……


椅子に深々と、身を委ねていた。


その人物が確認できた時、エリカは走り出していた。


「お父さん!!お母さん!!」

エリカは大声で叫んでいた。


父、天新の腕をつかみ、激しく揺さぶる

「お父さん!!起きて、ここは火事なの!!」


激しく揺さぶり……そして、叫ぶ


やがて、天新は……ゆっくりと、目を開けた


エリカは、ほっと安堵の息をつき……芹香、母親にも声をかける


しかし、母親は目を開けなかった……


そして、ゆっくりと天新は、微笑みながら立ち上った


「お父さん!!」

エリカは、いつのまにか泣いていた……


そして、天新が厳かに……語り始める


「本日は、私達の為に……お集まり頂いて、すまない」


「発表にあったとおり……私は、これから長期療養にはいる……」


「なっ、何を……」

エリカの見開いた目は、天新に釘付けになっていた……




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