表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
47/67

第五章 4話 バルサの思惑 その2


エリカとバルサは……本をどかしたテーブルの席についた


そして、ゆっくりとコーヒーを味わう


「で……ご用件は、なんでしょう?」


「お父さん……篠山 天新の事!」

エリカは、バルサを真正面から見据えていた


「まあ……そうでしょうね?」


「あなたの知ってる事を、全部はなして!」


「………………」


「まあ……それは、かまいませんが……」

「でも、世の中には、知らないほうがいい事もありますよ……?」


エリカは、キッと睨んだ

「知らないほうがいい事って……」

「おと……天新が……両親が……もうこの世界にはいないという事?」


「………………」

「知ってたんですか?」


「……だから、全部話して!」


「何が、知りたいんです?」


「私たちは、白新の親戚なのよ……なんで、親戚を抜け殻にしなくちゃいけないの!」

「一体……どんな恨みがあるっていうのよ!」


「あなたは……篠山家……」

「いや……篠山一族の何を知っているのですか?」


「えっ……何って……なんか、秘密とかがあるっていうの?」


「篠山一族には、他の人間にはない、特殊な能力のある者が存在します……」


「……それは、なぜだと思います?」


「そういう、血筋だとしか……」


「篠山一族には、天界の血が色濃く流れています」


「元々は、天界と人間界をつなぐ、特殊な家系だったのですよ……」


「しかし、いつからか……天界と人間界は疎遠になった……」


「そして、篠山一族も本来の役割をする必要がなくなり……」

「自分達のチカラを、己の為に使うようになった……」


「その結果、今の様な巨大な財を築くようになった」


「そして……腐っていったのです」


「白新は、その〝にごり〝に……人格を壊された人間なのですよ……」


「そして、にごりを憎むようになってしまった……」


「なんなの……それ」


「じゃあ、私たち……わたしの両親は、濁っていたというの?」


「さあ……どうでしょうね……」


「それは、直接……白新に聞いてみたらどうですか?」


「だからって……それで、他人を攻撃してもいいというの?」


「そんなの、勝手すぎるじゃない!!」


「ふっ……そうですね……勝手かもしれませんね」


バルサは、コーヒーを飲み干した……


「あなたは、白新をどう思っているの?」


「どう……とは?」


「あなたは、自分の正義感みたいなものを、持っているでしょ?」


「それで考えた場合……白新のしている事を、どう思うの?」


「さあ……どうでしょう?」

「元々、人の思考自体が不安定なものですからね……」


「わたし達は、このまま敵対してていいの?」


「ふっ……それは、その黒い人に来てみたらどうですか?」


『俺たちの、邪魔はするな!!』セレグの声が響いた


「セレグ……?!」


『エリカ……いこう!』


エリカは、バルサに視線を向けず……車椅子の向きを変えた……





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ