表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界から帰還したら地球もかなりファンタジーでした。あと、負けヒロインどもこっち見んな。  作者: 飯田栄静@市村鉄之助
9章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

869/1492

間話「まもんまもんだってまもんまもんなんじゃね?」




 ――青森。某所。


「まもんまもん。それじゃあ、マモンたちは寄り合いに行ってきまもんまもん」


 割烹着を脱いだマモンが、日本酒の一升瓶を二本持ってサマエルに告げた。


「……寄り合いって、高橋のおじいちゃんたちと飲み会だろ」


 サマエルは知っている。

 こんな悪人顔のマモンだが、おじいちゃんおばあちゃんおじちゃんおばちゃんウケはものすごくいい。

 近所――といっても、一軒一軒に距離があるが、同じ農家や元農家、狩猟をしている方々と定期的に寄り合いと称して飲み会をしていた。

 サマエルの畑で働く、日本人と結婚してフランスから移住してきたオーレルと、インドネシアから出稼ぎにきているモハマッド、そして最近では元暴走族総長だった周平と、その仲間で畑でバイトする少年たちも参加している。


「よ・り・あ・い! で、まもんまもん!」

「うぜぇ! まあ、いいけどさ。周平たちには酒を飲ませるなよ!」

「まもん!」


 周平たちは良くも悪くも、サマエルとマモンに懐いて影響を受けていた。

 根は素直な子たちなので、近所のおじいちゃんおばあちゃんからも好印象だ。

「体力だけはあります!」と言って朝から晩までもりもり働くのだ。

 勤勉な者は好かれるのは、ごく自然のことだった。


 最近では、動画にも出演したりしているが、彼らは決して驕ることなく堅実に働いている。

 散々調子に乗って馬鹿をやったからこそ、地に足をつけて生活をしたいとのことだ。

 サマエルとしても応援してあげたい。


 少々、周平をはじめ、仲間の少女とラブコメったり、農家のお家のお孫さんやひ孫さんとラブコメったりしているのが気になるが、まあ、いいことだと思いたい。


「もちろん、じゃねえよ! 本当は酒を飲む場に子供を連れていくのもどうかと思うんだけどさぁ!」

「……まもんまもん。かつて魔界の頂点までもう少しだった方とは思えないまもんまもんな控えめなお言葉!」

「いや、大人としてちゃんとしたお言葉だよ!」

「わかっていまもんまもん! 今回は、真面目な話なんでまもんまもん」

「酒飲むのに?」

「飲まなきゃやってられまもんまもんな内容なんでまもんまもん!」

「お。おう?」


 マモンの感情の昂りに魔力が揺らぐ。

 青森に来てからここまで怒りに震えるマモンを見たことがあったか。

 否。

 ない。


「なにが、あったんだ?」


 サマエルが問うと、マモンは怒りを抑え、悲しそうな顔をした。


「――まもんまもんに対するアンチでまもんまもん」

「それ寄り合いで話す内容!?」





 ――珍しく青森は平和じゃなかった。





 さまたん「ネットって怖いなぁ! うわ、SNS見たら本当にアンチあるじゃん! まもんまもんって何ふざけてんのこのおっさん、畑仕事舐めてんのかスーツ脱げよ、って……その通りだよね! たまに私も思う!」


 書籍版『異世界から帰還したら地球もかなりファンタジーでした。あと、負けヒロインどもこっち見んな。』が発売となりました!

 小梅さんがセンターを飾る素敵なイラスト、挿絵では夏樹くんがちゃんと主人公している場面もございます!

 ぜひお手に取っていただけますと幸いです! よろしくお願いいたします!

挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
畑仕事にスーツがダメだと言うならジーパンとか履いてるお前たちが農作業しろよってことになるんですがそれは?そしてセーラー服着てる女子高生はもれなく水兵になって貰いましょう。
クリーニング店の人大量の服来るから潤ってるんじゃ無いかな?
泥だらけのスーツ毎日出しにくるあのオッサン、畑仕事の配信してるのか?洗うの大変でマジ困るんだけど。そや、アンチやったろ!byクリーニング屋。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ