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異世界から帰還したら地球もかなりファンタジーでした。あと、負けヒロインどもこっち見んな。  作者: 飯田栄静@市村鉄之助
9章

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33「しののんと明日香が戦うんじゃね?」②





「こけぇええええええええええええええええええええええええ!」


 東雲に喚ばれて現れたのは、金色の炎の翼を持つ大鳥だった。

 大きく翼を広げ、炎の粉を降らせる朱雀は、縦にも横にも大きい。

 孔雀のような煌びやかな尾を持ち、鋭い嘴、瞳を持っている。


「――いてまえ、朱雀」


 東雲の命を受け、朱雀が大きく息を吸う。

 朱雀の胸が膨らんだ。



「こーーーーーーけぇえええええええええええええええええええ!」



 朱雀の嘴が開かれ、圧縮された炎が放たれた。

 まるでレーザーだ。


 一直線に向かった炎は、一筋の線となり明日香に向かう。


 彼女は歪んだ笑みを浮かべて大きく手を広げた。

 避ける素振りさえしない。


 不気味な雰囲気を出していたが、朱雀の炎は明日香の身体に直撃した。


 轟音が響き、熱波と衝撃が放たれる。

 指示した東雲の身体でさえ吹き飛んでしまい、地面を転がる。

 普段、日本では絶対に使わない、朱雀の全力の一撃だった。


「――やったか!」

「――べあべあ!」


 転がった東雲を受け止めてくれた星熊童子と熊童子が叫ぶ。


「ざーんねーん!」


 しかし、すぐに答えが返ってきた。


 炎が消えると、松島明日香は立っていた。

 左半身が足を残して喪失し、残った上半身もすべて炭化している。

 かわいらしかった容姿も、手入れのされていた髪も、すべて残っていない。


 それでも、立っているのだ。

 痛みにのたうち回ることもなく。

 激痛に叫ぶこともなく。

 白い歯を剥き出しにして笑っている。


 鬼でさえ恐怖を覚える光景だった。


「あー、痛いなぁ。女の子に、炎だかなんだかわからないけど痛くて熱い攻撃するなんて、すっごく頭にきちゃった!」


 頭にきたという話ではない。

 なぜ、死んでいないのか不思議だった。


「……ありえへんやよ。朱雀の全力やで。破壊の炎を直撃して、なんでこんなにぴんぴんしとるの?」

「ありえねえだろ……あの火力をモロにくらったら俺だって消し飛ぶぞ」

「べあべあ!」


 東雲だけではない。

 星熊童子も、熊童子も、そして炎を放った朱雀でさえ、生きている明日香に驚きと恐怖を禁じえなかった。




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― 新着の感想 ―
[一言] これはもう、明日香は「生きている」わけではないんじゃないかな 少なくとも「生き物」の範疇からは逸脱しているよね
[気になる点] そんな東雲に敵の増援が待機してるんよなぁ、しかも、東雲ストーカーが
[良い点] これは…むしろ死ねないんじゃねえの… 末路が見えてきたな
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