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異世界から帰還したら地球もかなりファンタジーでした。あと、負けヒロインどもこっち見んな。  作者: 飯田栄静@市村鉄之助
十三章

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22「その時、不思議なことが起こったんじゃね?」②





「やあ! 河童大神様に仕える敬虔なる使徒にして、河童さんたちの守護聖人! 全ての河童さんは俺が守る! ギャラクシー河童勇者っ! 参上っ!」


 蒼穹の星槍を肩に置いた由良夏樹が爆炎の中から現れた。


「ありえない! ありえない! ありえない!」

「それがありえちゃうんだなぁ!」

「ふざけるな! 僕がその扉の中にどれだけの力を注ぎ込んだと思っているんだ! 様々な異世界から傑物を集めたんだぞ! それを、無傷で、しかも内側から破壊して出てくるなんて非常識すぎるだろう!」

「――ギャラクシーですから」

「意味がわからないんだよ!」

「ていうかー、雑魚を山のように集めても所詮は雑魚なんですけどぉ! 俺を殺したいのなら、せめて同格を呼んできやがれ!」

「ふざけるなぁあああああああああああああああああ!」


 門の神は叫んでいるが、その身体は震えていた。

 彼は、ようやく夏樹を恐れたのだ。

 本来ならば、関わってはいけない存在であるのだと、ようやく思い知ったのだ。


「……ま、まだだ、僕は神だぞ! 数多の世界を行き来できる、選ばれた神だ!」


 しかし、門の神は己を奮い立たせて夏樹を睨む。

 彼は大きなミスを冒した。

 門の神は、夏樹に立ち向かうべきではなかった。全力で逃げに徹するべきだったのだ。


「俺は偉大なる河童大神様に選ばれたギャラクシー河童勇者だ!」

「そんな神などいない!」

「――哀れな。高次元な存在をお前程度が認識できるはずがないだろう!」


 夏樹は槍を構えた。


「小梅ちゃん、みんな! あ、一登たちもいるじゃん! ま、いいや! とにかく雑魚どもは任せた! 俺は門の神を八つ裂きにする!」

「任せるんじゃ! さっさとぶっ殺したれ!」

「おう!」


 夏樹が紫電を纏う。

 ばちっ、と音がしたと同時に夏樹の姿が消えた。


「――な」


 門の神が一度だけ瞬きした瞬間、夏樹が眼前にいた。


「あ」


 そして、星槍が腹部に突き刺さっていた。

 にぃぃ、と夏樹が笑う。

 焦った門の神が槍を握り己の身体から引き抜こうとする。

 しかし、星槍に触れた瞬間、門の神の腕が雷に撃たれ爆ぜた。


「気安く触っていい相手んじゃないんだよ、星子さんはさぁ! ――輝け、蒼穹の星槍!」

「――やめ」


 星槍が雷を放った。

 魔力の込められた、殺傷能力が凄まじい雷だった。

 門の神の内側から雷が流れ、体内で暴れ狂う。


「――――――――――」


 門の神は叫ぶことすらできない。

 肌を雷が突き破り、焼いていく。

 口から、鼻から、目から、耳から、肉体を焼き尽くす雷が溢れ出る。


「うらぁあああああああああああああああああああああ!」


 さらに魔力を叩き込み、雷を強くする。

 そして、夏樹は全力で門の神に刺さった星槍を薙いだ。

 炭化した肉体が二つに分かれ、アスファルトに転がった。

 焼け爛れた門の神の顔だけが、一番マシだった。

 両目を失いながら、まだなんとか動く口で門の神は呪いの言葉を吐く。


「ゆ、ら、夏樹、貴様は、人間じゃない……勇者でも、ない、もっと邪悪な、なにか、だ。僕は、負けたが、他の神が、お前を、ころ、す、くるしんで、し、ね」


 最後の力を振り絞った門の神は絶命した。

 夏樹は星槍をくるりと回して肩に置くと、ふん、と鼻を鳴らした。


「だったらお前の仲間を全員殺してやる」






 シリアス先輩「ひえっ、邪悪!」


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 なっちゃんの大冒険をぜひぜひ応援して下さい! 何卒よろしくお願いいたします!


挿絵(By みてみん)

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― 新着の感想 ―
敵には邪悪なバーサーカー、味方にははっちゃけ紳士、それがなっちゃんw
なっちゃんが邪悪に見えるやつかぁ 、、、、、勇者(笑)か人の話をまったく聞かない阿呆、馬鹿正直にすぐ信じるバカくらいじゃね?
夏樹が邪悪に見える奴は大抵がロクデナシの敵対者 まともな敵対者は夏樹がおかしい奴だとは思っても邪悪だとは思わない…はず
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