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異世界から帰還したら地球もかなりファンタジーでした。あと、負けヒロインどもこっち見んな。  作者: 飯田栄静@市村鉄之助
十三章

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101「死の神も介入じゃね?」②





 守谷盛夫ががくん、と倒れた。

 まるで糸が切られた人形のようだった。

 地面にうつ伏せに倒れ、ぴくりともしない。

 呼吸をして胸が上下することもない。


 ――死んでいた。


 あまりにも容易く盛夫は死んだ。

 それだけではない。

 盛夫が操った「帝国」の人間もすべて死んでいる。

 生き残った「帝国」の人間は、ありす、キリエ、滝の三人だった。


「てめえ、いきなり現れて大量殺人とか頭おかしいだろ!」

「人の身でありながら、死に立てついた代償を支払わせただけに過ぎない。もっとも、その男が操っていた人間まで殺すつもりはなかったのだが、瑣末な問題だ」

「……命をなんだと思っていやがる!」


 死の神から発せられる圧迫感で動けない千手だが、「どの口が、いい、やがるっ」とツッコミを入れている。

 小梅と花子も「夏樹がいうの!?」と驚愕に包まれていた。


「由良夏樹、まさかお前に命のどうこうを言われるとは思いもしなかった。私は死の神だ。お前が今まで多くの命を奪っていることは見て取れる」

「あ、そ! だからなんだっていうんだ? 俺は確かに命を奪ってきた。だけど、すべて正々堂々戦い、負けたら死んでしまう状況下で戦い殺した。お前のように戯れで命を奪ったことなどないんだよ!」

「よくわからないことを言うな……命を奪うことに、理由など関係ない。死は、死だ。なによりも、殺された者からすればお前の理由など知ったことではないだろう」

「言ってくれるじゃん」

「私は死だ。命を奪うことに文句を言っているわけではない。生命はいずれ死を迎えるだけのこと。私も例外ではない。遅いか早いかの問題だ」

「――で?」


 夏樹は死の神に再び肉薄する。

 これでもかというくらい顔を近づけると、全力で「ガン」をつけた。


「てめえは自分が強いですよと主張しながら現れて、力を自慢するように見せつけて、何をしにきたっていうんですかー?」

「無論、由良夏樹――お前を殺すために」

「じゃあ俺だけを狙ってこいよ。つまんねえことしやがって」

「なるほど。参考にしよう。無論、お前に次はないがな」

「それはこっちの台詞だ。自分から殺してくださいと懇願するまで痛めつけてやるよ」


 夏樹は拳を振り上げた。

 死の神は、表情を動かすことなく淡々と告げた。


「――死ね」

「死なねえよ!」


 死の言葉を受けながら、夏樹は気にもせず全力で死の神の頬に拳を叩き込んだ。







 シリアス先輩「え? なっちゃん死なないの?」


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 :コミカライズ最新話(10話―1)公開です!

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 なっちゃんの大冒険をぜひぜひ応援して下さい! 何卒よろしくお願いいたします!


挿絵(By みてみん)

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― 新着の感想 ―
海の概念に守護されしギャラクシーカッパ聖人勇者が素直に死ねたら苦労しなかったんですよねぇ……
え?なっちゃんシナ無いの? つっきー先生心配損やん!
え?頬に拳を叩き込んだ!?金的蹴りじゃなくて!? これはシリアスだ!
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