45「絶対的な自信がある時こそ失敗しね?」①
※昨日くらいから風邪を引いてしました。寒さに負けた感じですが、病院もやっていないので休ませていただきます。つきましては、コメントへのお返事をおやすみさせていただきます。
また、年末年始の予定ですが、基本的に毎日更新は継続していきます。土日の二回更新は未定ですが可能であればやりたいと思っております。
何卒よろしくお願いいたします。
「………………ありえないだろ」
爆風が直撃し、肌を灼かれながら門の神は呆然と呟くしかなかった。
「…………僕がその門を作るのにどれだけの力を消費したと思っているんだ?」
「やれやれ、この服はこの星に来て初めて買ったお気に入りだったのですが」
衣類を焦がしてしまったいつるが残念そうに言う。
彼女の意識は門の神にはない。
まるで取るに足りない存在だと言わんばかりに、衣類が焦げ破れてしまったことを気にしていた。
「ふざけるなぁああああああああああああああああああああああ!」
「……なんですか、急に大きな声を出して?」
「ふざけるな! ふざけるな! ふざけるんじゃねええええええええええ!」
怒りに震える門の神がいつるに掴み掛かろうとした。
だが、伸ばした腕は容易くへし折られ、膝は蹴られ砕けた。
無様に地面に顔から倒れた門の神だったが、視線だけはいつるから逸れることはなかった。
「ありえない!」
「何がですか?」
「お前を飲み込んだ門の中は、由良夏樹を無効化するために力を消費して作った空間だ! 異世界に飛ばしても戻ってくるのなら、何もない空間に閉じ込めておけばいい、そう考えて作り上げた空間だぞ! 神話上の神や魔族だって余裕で捕らえておけんだぞ! それを、内側から……出てきただけなら、わかる。わからないが、わかる。だけど、破壊して出てくるとかさすがにありえない、ありえなすぎる!」
「……君は不思議なことを言いますね」
いつるは心底不思議そうな顔をした。
「ひとつの星よりも小さな空間に私を捕えることなどできるわけがありません」
「――――――は?」
「君の考える世界はとても小さい。仮に君の空間が世界とこの星と同じくらいに大きく、生命力に満ち溢れていたとしても、絶対ではない。世界を、否、星など滅ぼそうと思えば滅ぼせるのです。君の作った矮小な空間を壊すなどちょっと力を込めただけのことです」
「……ダメだ、言葉がわかるのに意味がわからない。こいつ、何を言っているんだ?」
「君が思う以上に、何かを壊すことは簡単です。ただ、壊してはいけない、壊したら困る。人としての理性が破壊への躊躇を生み出しています。人の想像力が破壊を想像できなければ、勝手に不可能だと思い込んでしまうのです。人の可能性は無限です。何も考えずに壊すくらい誰でもできるんですよ」
「……いや、そんな話を僕はしていない。僕の作った門はとても強固で」
「残念ですが、夏樹くんでも同じことができたでしょう。そうそう、夏樹くんといえば、――君はそのまま地面に這いつくばっていていいんですか?」
「なに、を」
「とても怒っているギャラクシー河童勇者が来ますよ」
「――っ、しま」
門の神がいつるの指摘に、気づいた時にはもう遅かった。
河川敷を全力疾走してくる由良夏樹がいた。
「くぉらぁあああああああああああああああああああ! 人様の家の妹に何してくれとるんじゃぁあああああああああああああああああああああああ!」
夏樹は速度を落とすことなく倒れて動けない門の神が再生能力を使用するよりも早く、彼の股間を蹴り上げた。
「ギャラクシーエクスプロージョンフォーエバーデンジャラスまもんまもんパフェーフェクトパンチぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!」




