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第51話:逆流する濁流(帝国の薬と、王国の目覚め)

帝国での100店舗展開が安定し、帝国の薬師ギルドとの固い結束が実を結ぶ時が来た。ケニーは、かつてない規模の「逆輸入」を決行する。

1. 封鎖を越える「品質」

「ケニー様、帝国からの『第一便』が到着いたしましたわ。……すべて、あのコールドチェーンで守られた、最高鮮度の魔法薬です」

ソラリスが、検品を終えたばかりの帳簿を差し出す。

かつて王国商人連合が「安かろう悪かろう」で市場を汚し、薬を独占して民を苦しめていたその場所へ、ケニーは「本物の品質」を叩きつける。

2. コンビニ店頭の「革命」

王国内のコンビニ400店舗の棚が、一夜にして書き換わった。

「……なんだ、この薬は。帝国の刻印があるのに、驚くほど澄んでいるぞ」

「それに、この値段……。商人連合の店で買う半分以下じゃないか!」

店頭に並んだのは、帝国の薬師たちが精魂込めて作り、ケニーの物流が一度も温度を上げずに運びきった「命の結晶」だ。

3. 2代目オーナーの「冷徹な一撃」

ケニーは、混乱する商人連合の動向をPOSデータで見守っていた。

「奴らは薬を『特権』だと思っていた。だが、俺たちにとって薬は、おにぎりやパンと同じ、欠かしてはならない『生活のパーツ』だ」

中抜きを排除し、物流の効率を極限まで高めたことで実現した価格と品質。それは、もはや「安さ」だけで客を釣っていた敵連合には、逆立ちしても真似のできない芸当だった。

4. 崩れ去る独占の壁

「店主さん! ずっと夫の咳が止まらなかったんだ。……この薬のおかげで、昨夜はようやく眠れたよ」

第50話で「逃げ場」を求めていたあの婦人も、今度は「希望」を求めて来店した。

利権にしがみつく商人たちが築いた壁が、民衆の「ありがとう」という地鳴りのような声によって、音を立てて崩れ始めていた。

「……さあ、チェックメイトだ。商人連合の諸君、次はどう出る?」

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