第10話
最終話です。宜しくお願いします。
どうしてでしょう?私、また記憶を持ったまま、生まれ変わったんですけれど。
説明もなしに、私を記憶を持ったままで、また生まれ変わらせたのは、私が大幅に生まれ変わる予定を狂わせた、と言うか、遅刻したから説明がなかったという罰じゃないんですよね?神様?!
…はぁ、誰もその答えに神様以外は答えられないって言うのも、十分、分かっているけどねー、私、やさぐれたくなったわよ!
そんなやさぐれた私に出来たのは、せいぜい、ミルクのがぶ飲みと(あとで、大量に吐いちゃったけど…)、夜泣きを派手にしただけ(今世の親を寝不足にし、私への心配を大いにさせただけで、ごめんなさいっ!)だったのは、私がまだ赤ん坊だったせい・だ・か・ら!
前々世と前世の記憶を持ったままだったから、少しでも子供らしく見えるように、小さい頃は、それはもう苦労したわ。
欲しいものが買ってもらえないと駄々をこねて、ひっくり返って泣きわめいたり、あれが食べたい、これが食べたいと言って、親を困らせたり、(度々、ごめんなさいっ!)胃が痛くなるような時間を経て、大きくなっていきましたわよ。
そんな私は、また女性に生まれ変わりましたと、さ。
それでも、今世の両親は私を可愛いと言って、普通に育ててくれたし、シスコン気味の兄と弟がいるけど、幸せよ。
高校生になった私は、高校で恋をしそうになってます。
でも、今度こそ慎重にして、恋をする相手が酷い男でないように、自分も幸せになれる相手との恋をするように、素敵な恋にしなくっちゃ。
何て言ったって、私の人生もこれで(記憶にあるのは)3度目ですものっ!
高校の入学式でぶつかりそうになった女生徒を助けた親切な男の子がいたの。私のクラスメートだった。
長内君って言うんだよ。
それから、高校の図書館で出会った双子の兄弟。二卵性だから、双子だって言われるまで気付かなかった位、雰囲気が違うんだけど、2人とも本が好きなんだって。
私も本が好きなんで、話もよく合うんだけど、何だか私の前の知り合いだった気がするのよね~。うん、まるで、弟が2人出来たみたい!な感じ。2人は、長門早君と颯君。
私のシスコン気味の小学生の弟には、ぜーったい内緒だよ!
でないと、小学生でも高校へ入り込もうとするほど、私の心配をするんだ~。危ない、危ない。
ショタコンって言われてる人達が付いてきちゃうほどの可愛い弟だから、いつも気を付けてはいるんだけど、私の高校にそんな性癖のある女生徒が居て、私を訪ねてきた弟に目を付けられたら、嫌なんだよね~。
同じくシスコン気味のお兄ちゃんも、弟経由で私の話がいっちゃったら、高校まで平然と送り迎えをしそうだし、ね~。
あのイケメンのお兄ちゃんに来られたら、紹介してって女子が騒いで、五月蠅くなるのは、私の高校生活を満喫するのにすんごい迷惑だし、お兄ちゃんに近寄ろうとする女子が私に友達になってと付きまとわれたりした事が過去にあって、苦労したから。高校だけは、普通に過ごしたいの!
高校でもまた過去と同じような事が起きたら、私が前よりもっと困りそう。結婚を視野にした、本気の女子が出てきそうだから~。本当に気を付けよう!!
それと、クラスメートで、席替えで隣の席になってから、よく話すようになった男子の寺門君。
家が名字のまんま、お寺さんなんだって。後継ぎはお兄さんがするって決まっているから、将来はサッカー選手か、サッカーに関わるような仕事をするんだって言っている、サッカー部員。
甘味好きな所が私と話が合うんだ~。
もちろん、女子の友達もいるよ。
美沙ちゃんに、花蓮ちゃん。美咲に、小田さん。江藤さんに、後藤さん。部活で同じ女子に、クラスメートで知り合い以上友達未満な、よく話すようになった女子もいるし、大丈夫。
私の味方になってくれる女友達は、今世でも、いっぱい出来たから。
長内君に長門君兄弟、寺門君の4人が私と仲がいい、よく話す男子なんだ。多分、この4人の中の1人と恋をしそうだな、って何となく思ったの。
4人とも、私がイイなって思った男子だったから。前世の一時期だけ夫だった人みたく、逆ハーレムなんてしたいとも思わないからっ!!その一人だった私の中では、逆ハーは、嫌悪する行為なの!
恋愛は、1対1が基本でしょ!
うん!すっきりしたわ~。私は私らしく生きなきゃね!貴族でもないし、嫁いびりもされていないし、家族が温かくて幸せなんだもん!今度こそ、最初から幸せな恋をするの!3度目の正直よ!
そう決意している彼女、佐藤叶実を見る目が4組。
1人は、屋上から。もう1人は校庭の水飲み場から。2人は図書館から、帰ろうとして校庭横の通路を歩いている叶実を見ていた。
「今度こそは、最初から優しい所を見せれたから、今度こそ、彼女の一番最初で最後の恋人になるんだ!」と呟く、屋上にいる長内。
「あの子良いんだよな。趣味が合うし。今度、一緒に甘味を食べに誘おうかな。」校庭の寺門は独り言を。
「「二度あることは三度ある」って彼女を今度も手に入れて、今度こそは大事にしなくっちゃな。」
「それを阻止するためにって、損な役割を押し付けられて、迷惑してるんだ!俺も早と一緒に産まれたんだけど、ね。今度こそ、阻止出来る立場に生まれたんで、堂々と邪魔するからな。」
「えー、固い事言うなよー。今度こそ、浮気せずに、嫁いびりからも守るって決意してるんだからー。」
「その軽いノリが信じられないな。また、やらかされたら目も当てられないんで、阻止しますが。」
「図書館内では、お静かに!!」
「「はーい。」」
注意されつつも、叶実から目を離さずにじっと見ている長門の兄弟2人であった。
また生まれ変わった彼女が、誰と恋をするかは誰にも分からない。何で彼女がまた記憶を持ったまま、生まれ変わったなのかも、依然、不明である。
それでも、彼女は今日も生きてゆくしかないのだ。自分の幸せを掴む事を一番の目標として。
二番目の目標には、どうやら今世で、素敵な恋を今度こそするんだと言っているようですが、どうでしょう。
今世でも、頑張って欲しいと思われているのは確かのようです。
だって、生まれ変わった彼女を見守る優しい目がまた増えているんですからね。
元々、考えていた終わり方は2つありましたが、そのうちの片方を選んでみました。
誤字脱字は気付いた時に直していきます。




