それぞれの役割
キャラクター達の設定です。
読むのがめんどくさい場合は、ざっくりしたのならこれ見ただけでも分かります。
ネタバレ満載なので、気を付けてください。
『完璧王子』シャルル・エンゲーベルト
小説家に憧れ、目指す一国の王子。王太子ではあるが、義務により与えられた地位と考えており愛着などなかった。両親に対して、婚約者に対してもなんの感情も抱かず、簡単に切り捨てれる。両親に政治の才はなく、政治に関わるようになってからは賢王と名高かった祖父の血を強く引いた彼が均衡を保っていた。
いつか、国を捨てることを考えており、二度とこの国に戻ってこなくて良いような既成事実を作り上げるため、計画をたて続けていた。そんな中、遠方の国で婚約破棄事件を起こした王子が国外追放の処分になった話とちょうど同じようにこの国から出たいと考えていた令嬢に出会い、動き始めた。
国外追放処分を受けたあとは、アリッサ一家を暫く見守り、その後過去を隠すミステリアスな旅する小説家を演じながら活動する。
『平民令嬢』アリッサ・ズゥードン
正式な身分は、南侯爵令嬢と位は高いが周知の事実として、妾子であることが知られ、さらに10までは平民と暮らしていたことから、そう渾名される。本人は特に気にしてない。
貴族世界を退屈に思っており、出きることなら逃げ出して、故郷にいる祖父とその弟子・グレイと過ごしたいと思っていたところ、王子に声をかけられる。
国外追放後は、家族と合流し、長年思い合っていたグレイと結婚し、幸せに暮らしている。
祖父の仕事は、紙職人で、質の良い紙を造ることで有名。隣国に渡ってからは依頼が増え、忙しいながらも満足に暮らしている。
『小説家』
名前が出てこない人。シャルル、アリッサと同じ学園に通っていたことから、貴族である。が、弱小貴族で、シャルル達が国を出たあと、崩れていく王権制度を見て、さっさと貴族位を返還し離脱。とある国で腰を下ろし、売れない作家をしているとき、ミステリアスな小説家と会話する機会を得る。
『踊らされた者』リーテ・エルドルテ、ルイス・エンゲーベルト
シャルルが王国を出る手段の駒でしかなかった人達。
一応、シャルルはルイスが成長する為の協力者やリーテを護るための騎士やらを用意していたりしたが、意味はなさず、最後の成れの果ては残念なものとなった。
ルイスに対しても、リーテに対しても、ありとあらゆる教師を送り込んでいたが、全て『兄上がいるから』と『わたくしは優秀ですの』の一言で送り返されたという。
以上、これにて終わりです。
楽しめていただけたら幸いです。
結記