犬を拾いました。
しがない物書きの頼みです。
高評価してください。
あと誤字ってたら教えてください。
◇◇◇
俺はいわゆる狩人である。
齢6つの時、1本のナイフとわずかな食料を渡され、山に捨てられた。
何度も死にかけた。毒キノコを食べ、獣に追われ、飢えて。
生き延びた。
毛虫やネズミを喰らい、たくさんの獣を殺した。
生にかじりついた。
なぜあの時死のうと思わなかったのだろう?
なぜ、死ぬのが嫌なのだろう?
なぜ死にたくなかったのだろう?
あれから10年ほどたった。
あの時、なぜナイフで首を切らなかったか、いまだわからない。
あの時、得たものはあったのだろうか?
あっただろう。今の俺の技術は、すべてあそこを始まりとしている。
だが考えてみれば、失ったものはあっただろうか?
あっただろう。だが、肉体的にはない。死にかけはしたが、死んでいない。
そこを考えれば、逆に幸運だったのかもしれない。
今日も獲物を捕りに行く。
枝から枝へと跳躍し、食事を探す。
もう今では、毛虫を喰らうことなどない。
味は忘れてないがな。
あの時もらったナイフはとっくにさびている。
そのため、石をとがらせて、短い棒につけたもので代用している。
切れ味はあれには及ばないが、なかなかのものだ。
今日の獲物は何にしようか。
そう考えながら跳んでいたとき___
近くで空が光り、一瞬遅れて豪!という爆音が聞こえた。
何かが焦げたようなにおいもする。
とっさに音が聞こえた方角に走る。
そこには、巨大な怪物___倒れ伏す巨大な獣と、
小さな犬がいた。
その獣の体は、まるで雷に打たれたかのように焦げていた。
見れば、子犬は小さな紫電をまとっている。
「...お前か?やったのは」
もしやったのがこいつなら、おそらく世界でも最強クラスだ。
雷など、避けられるものではない。
〈.....オマエハダレ?カアチャンは?〉
「.....驚いた。お前しゃべれるのか」
〈ソウ。オレハ賢イ〉
胸を張る子犬。もふもふである。
というか、カアチャンとかいってたな。
孤児(孤犬)なのか?
〈カアチャン、カエッテキテナイ。モウ1か月〉
1ヶ月か....。
おそらくもう死んでいるだろう。それか捨てられたか。
〈僕は、待っテル〉
「俺とこないか?」
思わず、言ってしまった。
同情か、哀れみか。
どっちでもいい。
言ってしまった。それだけの話。
〈カアチャン、シンパイニナル〉
「....そうか。なら、跡をつけておくのはどうだ?」
「....アト?」
「そう、跡だ。自分のいる場所を知らせるための。そうすれば、母ちゃんが帰ってきても、心配させないだろう?」
「アト....」
「そうだ。ずっとここにいるのも退屈なんじゃないか?」
〈ウン。タイクツ〉
まあ、そうだろうな。こいつはまだ子犬だし。
「うちへ来い。生活と...楽しさを、保証してやる。
ま、決めるのはお前だけどな」
こいつは強いから、おそらく飢えたりすることはないだろう。
だが、メンタルに関しては別だ。
孤独は、まるで毒のように心を蝕む。
「どうだ、一緒に来ないか?」
〈....イク。ツマラナイノハ、ヤダ〉
「OK」
そして、俺たちは一緒に暮らすことになった。




