答え合わせ
お久しぶりです。
「それにしてもチェルボニさん、依頼の契約がトントン拍子で上手く生きすぎな気がするんですけど……」
ヴィオレさんは悪い人ではなさそうだけど、こうも契約をスムーズに、しかもいい条件でさらにこちらの出した条件まで呑んでくれたのは不思議に思う。
「あはは、そう思いますよね!これも魔力を使わない魔法ですかね!!シアちゃんはもう気づいてますよね?」
「香水でしょうか?わざわざ寄って行きましたしそれくらいしか思いつきません。」
「流石シアちゃん正解です!!!香水のおかげですね!」
「えっ?!香水で…わかるようなわからないよような…」
いい香水をつけてると舐められないみたいなことだろうか?
「説明しますね、まずさっきの香水の最初の香りのトップノート。これには果物系、たぶんトゲトゲレモンの、その中でも未熟なものの香りがベースですね!流石タイショーです、未熟だが実力はある、これからトゲを磨き一流になるというストーリーを感じさせるセレクトです。いきなりこの香りを感じたヴィオレさんはまず見る目を変えるはずです!」
「なるほど…それで一瞬ヴィオレさんはびっくりしてたんですね…」
シアが自分をちょっと嗅ぎながら言う。
「そうです!これで第一印象はバッチリです。未熟トゲトゲレモンは普通のルーキーちゃん達にとっては決して安くないですからね!私達はそのへんの同ランクの奴らとは違う!というアピールにもなります。」
「あ…じゃあ料金は私達が後で払わなきゃ…」
「依頼の報酬からハネときますよ!心配なく!」
言い方がなんとなく荒いチェルボニさんだった。
「それでですね!続けますと私が追加報酬をふっかけたあたりですね!!二人ともびっくりしましたよね??」
「でたよ!!!!なにすんだ!?と思ったよ!!」
びっくりした、条件の良い契約がうまく行きそうだったんだからそのままにすればいいと思ってた。
「そのタイミングですね!二人が動くことでミドルノートに入った香水の匂いをもう一度ヴィオレさんに意識させませす!ミドルノートは恐らくクリフラベンダーの香りですね!クリフラベンダーの香りは香りこそ目立った特徴はありませんがリラックス効果があると言われています!!交渉にピッタリですね!!
香りとは裏腹に名前通りクリフラベンダーは険しい崖に咲く花です!困難もものともせず美しく立つ、というメッセージをヴィオレは感じたはずです!彼女が気に入りそうだと思いますよね!!」
「なるほど…この香水はこんなに考えられてたんですね」
すごい…チェルボニさんは残念な人だと思ってたけど意外とちゃんとしてたみたい。
「フフフ…冒険者が香水??と思ったかもしれませんがCランクくらいになると金持ち相手の直接の依頼、契約も増えてきます。そういったときに依頼者達は武器や防具の良し悪しなんてわかりませんし、根無し草が多い冒険者の着る服なんて実用性と携帯性重視の服です。だから依頼者達は冒険者の香水を見るんです!!たかが香水?なんて思うかもしれませんが"たかが"だから良いんです!!装備や道具にお金をかけて、無理の無い範囲でする嗜好品だからこそ本質が見れるんです!!アヤちゃん達も、すぐにここまで来そうですから覚えておいて損は無いですよ!」
「なるほど…覚えておきます。」
「え??でもそれじゃあ冒険者はみんな頑張って高い香水を買うんじゃない??契約のお金にも関わるんでしょ?」
「ははは、ヴィオレが美を重視してるだけでよっぽどのことがなければ普通の依頼者は香水で契約の内容を大きく変えるなんてことはないですよ!しかも香水は価格も天井知らずなので、高いものを買おうとしたらキリが無いですし、結局部相応のものに落ち着くんです。大体の冒険者は香水をつけて利益を得たことはなくても、つけてなくて不利益を被った、不利益を回避したっていう経験を積んで自分に合ったものを選ぶようになりますね!」
「なるほど…冒険者も意外と面白いんだね…」
冒険者ってむさ苦しいものだと思っていたけど、意外と面白い世界かもしれない。あと、香水についてもっと知りたくなった。あとで電子書籍で調べてみよう。
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