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第42話・信之の対応

遅くなり申し訳ございません。


天文19年(1550)4月18日


上野国 群馬郡 石倉城


小笠原・長尾連合軍に武田太郎改め武田良信(よしのぶ)率いる武田軍は根知城攻略戦は小笠原・長尾連合軍の圧勝で幕を閉じた。これにより北信濃の国衆、豪族たちの一部が離反する結果となり国内外にこの結果が知れ渡ったのである。当然、甲斐国にいる父、武田晴信は直ちに弟の武田信廉に三千の兵を預け深志城に向かわせたのだった。



当然、上野国に自らの居城を構えている弟の武田信之の元にも良信の敗戦報告の知らせがいち早く入ってきていた。



「負けたか…。これで小笠原や武田に不満を持つ者は勢いづくか…」




兄の良信に対して何をしてるんだと呆れた口調で言葉を発する。



「甘利殿や板垣殿がいたおかげで総崩れはしたものの将の討ち死には免れたようです」


側に控えていた千代女がそう告げる。



「父上は信廉叔父上の三千を深志城に送ったか。ふむ、深志城まで落とされれば北信濃は危うくなるか…。千代女」



「はい」



「すまないが幸隆殿に至急、深志城に二千の兵を連れて向かってくれと伝えてくれ」




「承知しました」




千代女に深志城に援軍をと幸隆に伝言を託し自らも出陣の用意をする。



「皆の者出陣の準備をせよ!信房、源四郎、源五郎、昌祐、祐長に伝えよ!手勢を率いて沼田に参陣せよ越後へと進軍すると、それと業正にはその間、北条に睨みを効かせよと!」



信之は小姓にそう伝え即座に部屋を後にするのだった。




信之が出陣の声をあげ砥石城から真田幸隆率いる二千が深志城へ向かって出陣。信之も即座に三千の兵を連れ沼田城に出陣。信房や業正と一緒に北条に睨みを効かせるために残る者たち以外の者たちも即座に手勢を纏めると沼田城に続々と出陣するのだった。







今後の予定ですが、知っている方は多いかと思いますがHJネット小説大賞2019に応募しようかと考えておりそのために本作の物語を大幅に文章を追加したり変更等の編集しておりますのでご了承ください。

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