斎藤 鈴の過去編2
ミジカッ('v')
気がついたらそこは、綺麗な所だった。
「さあ、ここが鈴ちゃんが新しく住む、″神界″の僕の家だよー」
「あ、はい…?」
「じゃーこれからよろしくね~」
「ハ、ハイ」
それから私と漆 魅歓さんとの世界が始まった。
それから数年、私はおよそ18歳になった。
だけど、私は、いつか見た″中学生″ぐらいの姿。なんで姿が変わらないんだろう…私は本当に″化け物″なの…?
「み、魅歓さん!!」
「んー?なんだーい?」
「そ、その!なんで私、、姿が…!」
「しぃー…それ以上言わないでー?
時が来たら話すよー…」
「は、はい!」
「ふふっ…。鈴ちゃんは本当に可愛らしいねー
…………××ではないかのようだ」
「何か言いましたか?!」
「んー?何も言ってないよー
さあさ、昼ご飯食べようかー」
「はい!!」
「今日のご飯はー、鈴ちゃんが好きなパスタだよー」
「え、本当ですか?!
わーい!!」
この時の私はパスタが昼ご飯で舞い上がっていて、魅歓さんの呟きをきいていなかった。
「……君は…残念だけど…″神子″だよ…それも凄い力を持っている…恐らく、創造神の次代かな…………」
時が立ち、私は恐らく20歳になった。
そして魅歓さんに言われた…
「君は、神子だよ」
と………。
私は、本当に″人間″ではなかった…。魅歓さんの話では、私は間違えて下界に落ちてしまったらしい。
それで…
「君には″力″がある。これからその力を制御するために、修行をするよ」
「は、はい!!わかりました!!
因みに、魅歓さんは、何神なんですか?」
「何神…あぁ僕は、初代創造神だよー」
「…え?!」
「クスス…本当に君は、面白い反応をするねー…神子とは思えないよー…」
「あ、あの!!あなた様に尊敬の意を表すため、あなたの口調と一人称を頂いても…?」
「くっ……あはは!!
本当に面白いねー、君は!
いいよ、許可するよー」
「!!ありがとうございます!!」
この時点から私の修行がスタートした。
わたっ…………僕の修行は、かなり時間が必要だった。僕の年齢が200歳を超えてしまい、魅歓さんは…病気にかかってしまった。
「み、魅歓さん…!」
「大丈夫だよー
………この200年で君の修行は、終了した。鈴、君はもう、立派な神になれる。
僕の、創造神という神に遣せよう。創造神は神々を纏める神……鈴には少々大変かもしれないけど…頑張るんだよ?
あと………これ。鈴にあげるよ。僕の形見。大事にしてね?」
魅歓さんの手には、スズが2つと……刀があった。
「こ、これは…?」
「僕の大事な刀。流斬刀だよ。
スズは…鈴の名に相応しいから…君にあげる。ほら、僕についていたろう?それと同じ物だ。大事にしてくれよ?」
「は、はい!!わたっ……僕頑張ります!
でも…魅歓さんが逝ってしまうのは…」
「大丈夫。僕ら神は、役目を買われて″人間″に転生するんだ。もしかしたら…鈴にも逢えるかも…ね。僕には記憶がないだろうけど………………」
「魅歓、さん?」
魅歓さんの声、が聞こえない。
み、魅歓さんの、息が……。
これが死ぬということなのだろうか…
こんなにも…悲しいモノなのか…
僕は魅歓さんが逝ってしまった日は一日中泣いていた。
泣き終わりそうな頃には、僕の心にはある決意があった。
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