表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
泣かない死神。  作者: ゆきのふくろう
4/4

4.知らない朝

 今日も大嫌いな朝が来た。最近は起きた瞬間に死にたいと思うのが当たり前で、そんな人生にも自分にも呆れている。いつもの大嫌いな朝だ。

「あれ、昨日はベランダの窓は開けたまま寝たのに。」

そうか、やっぱり夢だった。きっと自殺を誰かに止めて欲しくてあんな変な夢を見たんだ。正直よく覚えていないし、夢だったのならどうでもいいだろ。久々に悪い夢を見ないで済んだ。それだけで私にとってはいいことなんだから。

 私はベットにあった黒くて細いいくつかの毛を気の所為だと強めに(はた)いた。

 なぜ昨日の私は今日の準備をしなかったのか。

「…役立ずが。」

そう呟くも、何も返事は返って来ない。朝は時間が進むのが早いのだからと、さっさと手を動かした。その間も、玄関の前に立った今も、私はずっと、逃げ出したい。

「死にたい。」

そう呟くも、何も…

「じゃあ死ねば?」

「……………?!」

私はゆっくりと下に向いていた視線を声がする方向へと少し上げた。大きな鎌は窮屈そうに玄関に宙に浮いている。その鎌に逆さまにぶら下がる少年の瞳は、夢の時と変わらない、気味の悪い綺麗な青だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ