いざ逝け冥土道、悪夢の追憶 其の十八
新作書きたい病に罹患したので設定だけ書き綴ってたら遅くなりました。
しかも短いです。
残り95発ゥ………!
いやFPSかよ。どっちかというとこの残弾数はバトロワ系か。
チャージ込1発8割、2発だとオーバーキルだが他の連中は一瞬で2割削れない。
「無能………(ボソッ)」
「まずいヘイト散らすだけで貢献してないのがバレた!」「レイドボス相手に一撃で八割削る奴が何人もいるわけないでしょう………!」「こういうやつがインフレの原因だと何故理解しないのか……!」
失敬な。率直な感想だ。
「ではコレは削り切ってもよろしいので?」「「「お好きにどーぞ!!」」」
満場一致。余裕を持って3連射。ヘッドショットで雲散霧消。
『Gaaaaaaaaa!!!?!』
ナイトメシアの体がボロボロと崩れて、狼の原型を失ったとき、再構成され始める。
「こいつまたHPが増え始めたよ………!!」
意地でも耐久させたいのか。
いや。
こいつ。
『Goaaaaaaaaaa!』
つばさ、つの、うで、あし、そしてあたま。
影が形成され、姿が顕になる。
なるほど。そういう。
悪夢追憶。そのまんまかと思ってたが。
『ナイトメシア』。救世主ってことか……!
「ジェリンド……!!」「これが噂の……!」「倉庫のアレか……!」「動きますよ!」
いや。
「必要ありません」
「………は?」
翼腕頭胸に1発ずつ。
「もう『ソレ』は踏み越えている」
「HP全損……!」「うわぁ……」「ひぇっ………」
「次。」
一瞬で体力を削りきる。ジェリンドを屠った攻撃を連続で叩き込んだのだ。倒れてくれなくてはあの龍に顔向け出来ない。
『A、A、A…………』
また体が崩れて再構成され始める。
『bsnaondpqnxjlajskqbaqbasaaaaaaaa!!』
なんだこれ。巨大な丸い本体にたくさんの人の腕が生えたバケモノだ。所々に人間の顔面がついており、影で作られた黒一色であるが相当気色悪い。
「あー、これかぁ」「うわっ」
そそそさんとお姉さんは知ってそうだ。
「なんかアンデッドの集合体みたいなやつだよこれ。サブマスがプチッと潰されてたよね」
「あまり思い出させないでください……あれほんとに気持ち悪いんですよ……!」
ええと、つまり?
「「やっちゃえバーサーカー!」」
失敬な。
『悪夢追憶 ナイトメシア』
第二形態、『悪夢の追憶』
交戦、敗北した事のあるユニークモンスターを模した姿に変形し、最大六種類5分ずつで耐久を行う。
が、ナイトメシアのレベルである80を超えるモンスターは完全な模倣が叶わず、今回の場合は『Lv80相当のステータスのジェリンドのようななにか』になっている。
かかっているリジェネと膨大なHPから、本来はここで打ち止め、討伐はできずに撃退となる。
このモンスターの役割は、『本来再戦が出来ないユニークモンスターとの再戦』であり、いわゆる救済措置の役割。故に、撃退してもこのモンスター固有のドロップアイテムは出ず、コピーしたモンスターのユニーク素材のみが出る。本来は。




