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いざ逝け冥土道、悪夢の追憶 其の十六

あけましておめでとうございます。

祝!ブックマーク100件!!


『Aaaaaaaaaaaaa!!』


ナイトメシアが苦悶の声と共に巨大な体を泡立たせる。


「「ジャスト5分!」」「数えてたの!?」「当機の体内時計はとても正確なので」「カップうどんを死ぬほど作ってきたので」「サブマスの闇だねぇ…」「ちゃんとした飯食え」


『Gaasaaaa!!!』


ナイトメシアはボコボコと何かが沸騰するような音を立てながら変形していく。巨人の手足が太くなり四足歩行となり、続いて頭部が膨れ上がる。大きな顎門が形成され、最後に尾が生える。シルエットはオオカミのようだが、その全長は普通の狼のサイズを優に超えて15メートル程だ。


「心当たりないねぇ」「当機もです」「私も」「多分私ですねこいつは」


そそそが苦虫を噛み潰したような表示で影の狼を見つめて話す。


「私が知ってる限り一番のクソモンスです、無駄に高い体力に広大なエリアを駆け回って自身の間合いから遠距離棘飛ばし、そのくせに一定時間ごとに仲間を呼びます」


「ねえクランマスターの私が知らないうちにそんなモンスターと戦ってたの?」「人望…」「エクリプスちゃん言っていいことと悪いことがあるよねぇ???」

「来ますよ?」


ナイトメシアの咆哮と同時に影で形成された棘が4人に向かって飛ぶ。


「エクリプスちゃん助けてぇ!?」「『ブラッドシールド』!1割ィ!」「鈍足は遠距離持ち相手にはキツいのですよね…」「サラッとスキル無しで回避するの頭おかしい……『パリィ』!ちょっと痛い…」


棘飛ばしと同時にエクリプスを壁にするスペル・マスター、『心眼』で軌道を予測して体の軸をずらして回避するファケリー、パリィでダメージを抑えるそそそ。


「はい『ライトヒール』!『我が求むは闇払う輝き…』」「ヘイト取るのは気が引けるのですが…」「こいつめっちゃ動くんですよね!?『千脚蛮雷』『ブラッドバインド』『ブラッドイーター』ぁ!」「そんな乱発するとMPが……いえ、デバフは通るようですのでありがたいですね。『ガードブレイク』!」


そそそにヒールを飛ばし次の魔法に向けて詠唱を行うスペル・マスター、始源砲で攻撃しヘイトを取りに行くファケリー、移動速度減衰、AGI減少、MP吸収のスキルを3連続で放ったエクリプス、与ダメージ上昇の斬撃を足に放つそそそ。


『Woooooooooo!!』


ナイトメシアの影が蠢き、小さな狼が無数に分裂し現れる。


「はぁ〜(くそデカため息)」「これが『仲間を呼ぶ』コマンドですか?」「はい」「はいじゃないが」「そうはならんでしょ」「なっとるやろがい」「実際はどこからかわらわら湧いてくるんですがね」


『ナイトメア・プチニードルウルフ Lv60』


「プチニードル」「プードル?」「いやどう見ても愛嬌の欠片もないトゲトゲでしょう」「倒せれば問題ないですよね!?」「『サーチエネミー』、総数………100だねぇ」「「「!?」」」


湧いた雑魚敵の総数に驚愕する3人。


「私単騎のときはなら25でしたが……」「何か攻略法は?」「未討伐です」「は?」「は?」「…………」「無言の冷たい視線が一番辛い………いえ、ランダムエンカウントらしく、再戦出来てないのです」


レベル差から、そこまで苦戦してはいない4人。しかし、数が数でスペル・マスターは詠唱出来ず、ファケリーは温存のために即死を付与してプチニードルウルフを殴り飛ばしている。


「ジリ貧……!」「詠唱挟めないよぉ!?」「リキャストキた、『スプリットスラッシュ』!!」「削り切れてませんよ」


見かねたファケリーはため息と共に3人に言い残した。


「ちょっと切り札切りますので逝きます」「え?」




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