表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/105

いざ逝け冥土道、悪夢の追憶 其の十五

集団戦は一人称では書きにくかったので三人称視点です。

年内最後かもしれません…



「取り敢えず削って判断ということで!」


ファケリーがジェリンド・デュアルを構えて駆け出す。


「『機走破』『刻弦舞踏』『無双天月』!」


双剣2振りの同時振り下ろし。


「早すぎませんかね!?『城砕血牙』!」


少し遅れてエクリプスの正拳突き。効果は被物理ダメージの上昇と自身のHP依存のダメージ。


「普通デバフ待ちません!?『スプリットスラッシュ』!」


続いて双刀掃討総統(以下そそそ)の周囲に拡散する斬撃。


「HPは!減ってますか!?」


そそそが問う。


「デバフ入ってないファケリーちゃんが1番削ってたねぇ。」


看破によってナイトメシアのHPを観察していたスペル・マスターが報告する。


「嘘っ!?当機以外の攻撃弱すぎ……!?」「こんな時まで煽り挟むなネカマァ!?」「あー、悪いお知らせだねぇ。削ってたHPが回復したよ。割と素早く」「耐久型ボスですかこれ!?」「HPバーに対しての減り的にもそうだねぇヒーラーいないけどどうする?」

「当機は回復手段ほとんどありませんよ」「ウッソだろお前!?」「当たらなければどうということはないのです。それに身代わりが3回あります」「一応リジェネの装飾品がありますがそもそも被弾して生きてるかは怪しいです」「お前騎士だろ。タンクしろよ」「素が出でるぞネカマァ!」「私は遠距離で削るから近接頑張ってねぇ」「というか来ますよ!」


「お先失礼するよぉ!?」「『ハイジャンプ』!」「『アサルトスティング』!」「『ブラッドシールド』!って痛い!?」


ナイトメシアはその手に持った大剣で地面を薙ぎ払う。


スペル・マスターは弓を取り出しつつ範囲外まで後退、ファケリーは跳躍して回避、そそそはスーパーアーマー付き突進技で接近して回避、そしてエクリプスがHP消費の盾を生成して受け止めようとした。無理だったが。


「『アストランス起動』、何故受けれると思ったのか」「エクリプスちゃん実はアホだったりする?」「3割持ってかれました(真顔)」「三人とも取り敢えず削りますよ!?『スクロール・エンチャントシャイン』!」


ファケリーはアストランスを起動し飛行、そそそは消費アイテムで武器に光属性を付与した。


「振り下ろしだねぇ!『スリーバーストショット』ォ!」「どれぐらい吸えるか……『ブラッドイーター』!」「『アストランス解除』、こちらもMP吸いに行かなくては」「『ラウンドフォース』!」


ナイトメシアの大剣の振り下ろしに対して安全圏のスペル・マスターが弓の3連射、エクリプスが血で剣を生成してHPドレインの攻撃、ファケリーは飛行を止めてデスサイズ二本を起動、さらにジェリンド・デュアルを仕舞い始源砲を装備、そそそは広範囲の回転斬り。


「やっぱり削れてないねぇ!?」「あー、これ長丁場ですね」「全ブッパすれば削れてますかね……」「(無言の通常攻撃)」


余裕を持ちながら、4人は攻撃を当てては離脱を繰り返す。




「あっちょっ死ぬ!?」


何度か鈍足気味のエクリプスが被弾していたが。





あとがき大百科

『聖鎖の騎士団』

男子禁制、女性プレイヤー限定のギルドであり、ファケリー達のいる『大陸』とは別の『大陸』に拠点を置く元トップギルド。

所謂身内団に近く、それだけ聞くとなろう系のハーレムギルド一歩手前の状況だが、実態はネジの数本飛んだ団長『ルナテック』を筆頭に『関わりたくないクラン一位』とされるヤバいやつら。『エロ装備(以下略』との提携をしている数少ないクランでもあり、ファケリー遭遇前のスペル・マスターの推しはここの副団長。ここの副団長も双刀掃討総統のポジションであり常識人枠。ただし、『まな板』『絶壁』『ストンッ』『水平線』などの言葉を聞くと暴走するので結局イロモノ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ