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後編

私はすぐさま口を拭きお風呂に入った。

自分に付いた汚れを、自分の汚れてしまった体をきれいに洗い流そうと肌がピリピリするくらい

洗った。


楓様が来るって聞いても全然嬉しくないだなんてそんなことあるわかないじゃないですか

あんまり反応しなかったのはお父様たちが嫉妬してもう楓様と会えなくなることを

恐れただけ


惚気を言いたいなんて言ったのはこのままじゃ楓様と会えなくなる雰囲気だったから

言っただけ


惚気なんてない、言う訳無い、ありえない____


お風呂から上がり汚れてしまったシーツをカゴの中にいれ

楓様が来るまで暇だったので読書をした。


あまりにも熱中しすぎたせいで楓様が来る3時ちょっと前になっていた

私は慌てて楓様の好きなダージリンを入れているとナイスタイミングで楓様がやって来た


「やあ、久しぶりだね桜」


「先週お会いしたばかりではありませんか、楓様」


「んー?そうだったけなぁ?物覚えが悪くなって嫌だね。僕も年かな?」


「楓様は17歳の息子を持っていらっしゃるのにまだ38歳ではありませんか」


楓様とお父様たちとお母様は同い年だ。

楓様とお父様たちは本当に38歳か・・・?っと思わせるくらい

美形なのだ。20代前半に見えるし・・・・・詐欺だ


「今日はとっても大事な話を君にしにきたんだ」


そういっていつになく真剣そうな顔で私をじっと見てきました


「大事な話?」


「ああそうだ前から考えていたことなんだ桜___ううん愛梨。君はここから出たくないか?」


空気が凍った気がした


「なにおっしゃっるの?なにを考えていますの?この部屋に盗聴器が仕組まれていることを知っていますわよね?そんなことを言ってただで済むと思っていらっしゃいますの?」


「ただで済すむと思っているよ?それに君はもうこんな生活やめるべきだ。それに君はまだ昴を愛しているんだろ?

だったら俺たちの家に来ればいいそのまま昴と共に居ればいい」



「・・・・昴様には他に愛している人がいます。とても仲睦まじいとあなたがおっしゃたでは

ありませんか」


「そうだね。君がいなくなってから抜け殻のようになった昴を懸命に愛し、支え今では

昴の心を開き、スバルの隣にいる

だが昴はその少女のことを本当に愛していない

君として少女をみている。

 それに彼女は傲慢だ。身代わりにされているとも気がつかず、学園に好き勝手している

まるでこの学園で自分が一番なのだと言うようにな、あそこまで演技がうまいと見抜くのは

難しいのだろうその結果彼女は学園の美形の男にいいより

自分の手玉にしているのだから・・・

 おかげで彼女は昴たち以外からは嫌悪されている。

そうして昴と彼女は虚ろな愛で包んだ歪なカップルと言われているそうだよ

本当に昴も彼女も馬鹿みたいだ。私は父親として恥ずかしく思うよ

だからいつまでたっても君のことを忘れられない息子のために君を救い出してあげろうって思ったんだ。

あれでも大事な息子だからね

それに君のこんな生活を見るのももう心に耐えないと思ったし

動くにはちょうど良かったんだ。君はこれを聞いても昴の下には帰らない??」


「ですが私の初めては内もかもお父様たちに奪われて、こんな体じゃもう会いに行けません」


私は目に涙を溜めながら言った


「確かに愛しい人の初めてを他の人にそれも父親に奪われるなんて男としては屈辱的だね

でもそれくらいで覚めるくらいの愛を昴は持ち合わせていないみたいだよ?

きっとずっと君を恋焦がれるほどに待っているよ」


「・・・・・私だって、私だって逃げられるのなら、昴様のもとへ行くことを許されるのならば

今すぐにでも駆け出したい、会いたいです。でもお父様たちはきっとそんなこと絶対にさせないでしょう

今度こそ昴様が殺されてしまいます。それに楓様だって」


「・・・・・・・ここ数ヶ月君を監禁し始めて、彼らの権力はどんどん落ちて行ったんだ。

まぁ当然だよね。だって君が逃げていかないようにすることに必死でその他のことは

どんどん怠けっていったからこの結果なんだ。本当は家が潰れてもおかしくないみたいだけど

彼らも流石にまずいと思ったのか、なんとか家が保てるようにするのが精一杯それが今の現状だよ

だから・・・・・ついさっき私たちが潰させてもらった。

あと君の鎖の件についてはさっき僕が派遣した使いのものが睡眠薬を飲ませて

彼らのポケットから鍵を剥奪して、彼らがしていた裏企業の事を警察に通報して

彼らは刑務所行きさ。きっと彼らは生涯出ることはないだろうそれくらい彼らのしてきた

事は重いのだから。その証拠にほら」


じゃらん、と楓様のポケットから鍵が出てきた

その瞬間私はついに涙を流した

ずっとずっとまちあびていた。

そんなことあるはずがないと思いながらもいつか誰かが私を

闇から救い出してくれるのだと願っていた


「ほんとうに?ほんとにわたしはすばるさまのところにいってもいいのですか?」


「ああ、だから一緒にここから出よう」


「はいっ!」


数ヶ月にも及んだ私の監禁生活にさよならっ!


やっと私に戻れる!!


ばいばいストックな私!!


今参ります昴様!!!!










「君の家が潰れたのは事実だけど警察に通報は嘘なんだ。彼らは

私の別荘の地下室で永遠にいっそ殺して欲しいと思わせるぐらい拷問され続けるんだ

だってそうするのがふさわしいだろう?

私の愛する人を奪って、死してなお彼女が心の底から愛した娘を抱くなんて

だから私は彼らを拷問することにしたんだ私は永遠に彼らを許さない。

・・・私は彼女を狂おしいほど愛していたのにむすばれたかったのにその願いは叶わなかったけれど

彼女の娘と私の息子が結ばれてくれたら私はそれだけで報われる気がすんだ

私の代わりに息子が私の願いを叶えてくれたような気がするから

だから私の息子の彼女の娘がどうか永遠に幸せでありますようにと心から願うよ」

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