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エピローグ→Ⅲ
「リコ……」
「ん?」
「なんか、変わったね」
「そうかな」
「強くなった」
そして……そう、狡猾になった。
時に鋭いところは、前からあったけれど。
「変わったら、アキは嫌いになっちゃう?」
「いや。リコはリコだよ」
ミズキの真似をするように。
リコは安心したように微笑む。
「よかった」
僕らはモニタールームを出て、さっきまでいた部屋に戻る。並んで椅子に座ると、リコが僕の肩に頭を寄せた。どちらともなく手を絡ませる。
ミズキの演説が始まった。僕らはそれを見ながら寄り添いあう。
「変わったとしたらさ」
リコが言った。
「うん」
「守るものができたから、かな」
僕は、その幸せを噛み締めた。
決して、実ることのないはずだった幸せを。
歪んでいる? 本物じゃない?
だからなんだ?
幸せなんて僕の主観で、リコの主観だ。
僕は確かに幸せで、リコもそれを受け入れた。
バイバイ、幸せな僕。本物の僕。どちらも半分は本物で、どちらも半分は偽者で、どちらも全部幸せで。
なら、これでハッピーエンド。
二人の幸せは、いつまでも続きましたとさ。
めでたしめでたし。




