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第1章 図書館の窓際
受験が終わって数日過ぎた、僕は図書館にいた。
窓際の席のこの場所で勉強するのが日課だったのが懐かしい。父親が薬局で働いていて、幼いころからなんとなく薬剤師という仕事に興味があり薬学部を受験した。
合格判定の結果はまだ出ていないが、試験の出来はあまり良くなかったので不安がぬぐえない。思い返せば父は仕事ばかりの人だった。
「終末期の患者さんの緊急だから」
が口癖で休日に薬局に行って仕事をしていた。
僕はそんな父が誇らしいと同時に嫌いだった。家族の時間の最中でも患者さん優先の生活をしていた。
僕が5歳の誕生日の時も、”ごめんな”と言い残して緊急対応に行ってしまった。




