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サンルーム
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届かないガラスから光があふれる。こぼれだした光は私の読んでいたページを照らして、じんわりと次のページを暖める。
そして、私はゆったりと今のページをめくった。
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長い夢を見ていたみたいだった。
気持ち良くて、でも二度とは見られない夢。
そんなに悲しくはないけれど、少しさみしくなる夢。
そんな夢から覚めた私は、届かないガラスの下で一人、ボーッときれいな夜空を眺めていた。
星がきれいだった。
いつもなら、あんなに激しく肌をさす光が、今日だけは柔らかくて、今だけは私にやさしい。
このまま、目をつむれば、なんだか大きくなれそうな気もしたけれど、眠ってしまうのがこわくて、私はムリに起きた。
そこは一階のテラスだった。
私たちがちゃんと日を浴びれるようにと作られた透明でガラス張りのテラスは、きれいな星の光をにじませて、なんだかすごくいやらしかった。
「星が、見たい」
そう思い、ゆっくり立ち上がる。出入口を目指してよろよろ歩けば、なんとかゴールの前にたどり着いた。胸が、苦しかった。
出る前に後ろを振りかえる。そこにもう暖かさはのこっていなかった。
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次回更新は明日の午前10時頃を予定しております。




