完成車を作ろう
魔石は一個でも十分なパワーが有ることが実証されたし、走行を維持するのに必要な魔力量も計算され、台車の大きさ重さを決定。
上モノについてもデザインなどを決めていった。
最初はスクーターの開発から始まったのに、結局自動車的デザインになったのはご愛嬌だ。
三輪と四輪でどちらも選べるようにしようといったものの、結局三輪はお蔵入りになった。
試験でも感じたが、車体が軽すぎて、車輪がはねたりうっかり前方斜め前に体重をかけただけでつんのめるのだ。
三輪車の有る有るだね。
向こうの世界のバギーなんかをイメージしてたけど、あれ結構重量有るからね。
五〇ccの公道走れるやつだって、普通に百キログラム以上あったはず。
エンジンや燃料タンクが重いからね。それでもつんのめることがあるらしいけど。
しかしこっちの車はなんとエンジンがスマホw。
百グラムもない。
燃料も魔力だけ。
排気ガスも出さない究極のエコカーだ。
そのため台車と上モノ合わせても成人男性より軽い。
そりゃあ、傾くよね。
二輪のバイクのように最初から傾くこと前提なら気をつけるだろうが、一見安定しているところに乗るときはつい気を抜いちゃうのもわからないでもない。
さて、肝心の自動車だが、車装備を基準に考え、座るところはサドルではなくシートだし、ウインカーやブレーキランプ、ヘッドランプも装備。
フロントパネルには速度計と魔力計、ウインカーやヘッドライトなどの操作ボタンを表示するようプログラミング。
残り魔力が一定以下になったら、ブレーキを掛け止まるようになっている。
また魔力ブレーキの他にサイドブレーキも着けて、緊急時には物理で止められるようにした。
サイドブレーキがないと坂道で車を止められないしね。
座席の後ろには荷物置き用の箱の他、座席をもうひとつ増設したりもできるようにした。
荷物を乗せるか、人を乗せるか二択だね。
その他荷車を接続するための器具なんかも着けらるようになっている。
速度を出さないとか、近距離に限定するとかなら、結構重いものでも運べることがわかったからね。
魔力の消費が激しいから、高速で長距離は難しいけど。
ハンドル部分やアクセルとブレーキはいくつか試作して、良さそうなのをチョイス。
結局ハンドルは円形ではなく四角を二つ合わせ持ち手の部分だけ丸く削った感じの物になった。
レーシングカーのハンドルに近いか。
ハンドルにつながる木製の軸に、鉄の棒を付けて車輪とつながる棒を左右に動かすだけの簡単機構なので、せいぜい四五度くらいしか回せない。
なら簡単にできる四角型でいいよねということになったのだ。
まあ、使っていくうちにどんどん洗練されていくだろう。
今はまだとりあえず動けばいい。
ということでとりあえず二週間ほどで量産モデルのベースとなる初号機が出来上がってきた。
「カイゼルさん、それが初号機ですか?」
「ああ、すでに魔導線の配線は終わらせている。『すまほ』を貸してくれ」
「はいどうぞ」
僕は制御アプリの入ったスマホを手渡す。
「起動したらまず『アクセル』と『ブレーキ』の設定を行ってください」
カイゼルさんはスマホをフロントパネルのスマホ置き場にセット。
エンジン? を起動させる。
「この設定ボタンをタッチして、まずはアクセルの最大最小を決定します。少し余裕をもたせてくださいね」
足を乗っけただけでもペダルは少し沈むからね。
その分を計算に入れないといきなり動き出したり、意図しないブレーキが掛かったりする。
「次は『ブレーキ』ですね」
ブレーキは基本的に逆方向に力をかける仕組みであるが、そのままかけ続けるとバックしてしまうので、速度がゼロキロメートルになる方向に力をかけるようにした。
当然停止状態ではどちらにも力はかからない。
「次はウィンカーですね」
これもハンドルをある一定まで回した後、ある一定まで戻すと自動的に消えるように設定。
「後これが『バック』への切り替え、こっちは『ヘッドライト』のスイッチで、そっちが『ハザードランプ』、『クラクション』はこれ。これが速度計でこっちが魔力計です」
僕はフロントパネルに表示されるスイッチや計器類の説明をしていく。
「一応今は魔力が一割以下になった場合警告音とランプの点滅で知らせるようになっています。そこから七分以下になったら緊急ブレーキをかけて止まります。速度も現在は三〇キロ制限ですね」
魔力が完全になくなると、サイドブレーキ以外止める手段がなくなるからね。
残り魔力が一定以下になると動かすことはできなくなる。
速度制限も原付きを基準に適当に決めた。
馬車道と歩道がきっちり別れているわけじゃないし信号機も横断歩道もないからね。
時速三〇キロでも結構危ないかもしれないが、今日は離宮内の遊歩道を進入禁止にしてテスト走行する予定だからその状況を見て最高速度を決める予定だ。
遊歩道と名は付いてるけど馬や馬車でも通れるように結構広いので、一人乗りの小型自動車が走る分には全然問題ない。
「先に『めーる』で聞いてた通りだから問題ない。『ういんかー』とか『はざーどらんぷ』とやらの必要性がいまいちわからないが」
「これがたくさん走るようになったら重要性がわかりますって」
「そんなものかねぇ」
まあ今は馬車にそんなものはついてないから実感がわかないだろうけど、これが時速三〇キロ以上でビュンビュン走り始めたら、ありがたみがわかるだろう。
馬車ってのは御者が制御しているが、馬自身も危険だと思ったら勝手に止まる。
二重の安全装置がついているようなものだ。
しかし自動車は御者一人で操作するから、危険だと気付く要因は多い方がいい。
「じゃあ、カイゼルさん、お願いしますね」
「わかった」
カイゼルさんはサイドブレーキを解除し、アクセルをゆっくり踏み込んでいく。
すると音もなく自動車が加速していった。
ちなみにサイドブレーキは金属製で、ロック解除ボタンのようなものはない。
なので、上の方にストッパーとして棒の横に欠き切りがいくつか付けてあり、それに引っ掛けるようにして固定する。
「エンジン音がしないけど車輪が木製だから、走り出すとそれなりに音はしますね」
エンジンを吹かすような音はしないけど、速度が上がればゴトゴトとレンガの溝に当たる音がするようになる。
「『アスファルト』のようななめらかな道路はないから問題はないか」
人間って結構音で危険を判断しているからね。
電気自動車でエンジン音が聞こえなくなると、後方から車が近づいてきても察知できなくて危険だからわざと音を出すようにするとかしないとか、そんな話を聞いたことがある。
まあ、この程度音が出ていれば問題ないだろう。
発進時にほとんど音が出ないのはなんとかしたほうがいいかもしれないけど。
今はボディがなくて三六〇度見渡せるけど、雨避けとかつけると、死角ができるからね。
「待てよ。FCSのプログラム利用して人間を識別したら止まるようにしたらどうだろう?」
うん、後で考えてみよう。
進行方向の何メートル以下に人間がいたらブレーキでいいかな。
速度によってしきい値を変える必要もあるね。
後はカーブ中の進行方向の計算がちゃんとできるかだね。
ハンドルの角度と旋回半径の関係と、進路の計算とか結構めんどくさそうだけどできるかな?
まあ無理そうなら正面だけでもいいか。
後は馬車とかの障害物は認識できたっけ?
その辺はまた先生に聞くか精霊語辞典を調べてみよう。
「お、戻ってきましたね」
車輪の走行音が大きくなり、カイゼルさんが戻ってくるのが見えた。
「どうでした」
「なかなか快適だったよ。とりあえず加速と曲がりは問題ない。最高速度までいくと結構車輪が跳ね上がるな。あと風がずっと当たり続けるからなにか防風装備が必要かもしれない」
車輪が木製ですからねぇ。跳ね上がりはいかんともしがたいところがある。
風も向かい風だったりするとチャリでもきつい。
馬ならこれより早く走れるだろうけどその速度で長時間走れるわけじゃないからね。
人間、短時間なら耐えられることでも長時間耐えるのは結構きつかったりする。
まあ、必要があればそのうち防風シールドやゴーグル的なものが作られるようになるだろう。
「他にはなにかありますか?」
「あー、致命的っぽいのが『ぶれーき』だな。最高速度まで行くと止まるまで結構時間がかかる」
基本的に加速性能と減速性能はおんなじですからねぇ。
止まる方向の場合は空気や車輪の抵抗もあるので、加速時よりは短い時間で止められると思うが、物理ブレーキほどのパワーは出ないだろうね。
「『サイドブレーキ』を一緒に引くようにしましょうか?」
「そうだな。その方がいいだろう」
今のサイドブレーキはレバーを引くとワイヤーが引っ張られて、後輪に直接木片が押し付けられるようになっている。
このワイヤーを魔法で引くようにすればサイドブレーキを引いたのとおなじになるはずだ。
「じゃあまた魔導線を引かないといけませんか?」
今は左右のアクセルペダルとブレーキペダル、そしてハンドルとフロントパネル、ヘッドライトにウインカー、ブレーキランプなどに魔導線がつながっている。
これをもう一本増やす必要があるだろう。
「いや、『さいどぶれーき』のワイヤーは『ぶれーきらんぷ』とかの魔導線の近くを通っている。『ぷろぐらむ』を書き換えるだけでいけないか?」
カイゼルさんが車を横倒しにして底面を見せてくれる。
車重五〇キログラムもないからね。
ジャッキがなくてもこんな事ができるのだ。
「ああ、なるほど。ここを通ってたんですね」
確かに、ワイヤーと魔導線の位置は近い。
「じゃあ、ちょっと直しますね」
僕は自動車からスマホを抜き出し画面を表示させる。
「アンジェリカ、ちょっとインク壺持ってきて」
「はい、かしこまりました」
アンジェリカは少し離れて控えているメイドに命じにいく。
インクが届くまで僕はソースコードの見直しだ。
「えーと、ここが『ブレーキ』のペダル位置に同期して進行方向に対して逆方向の力をかけるところだから、基準点から基準点までを同じ比率で動かすようにすればいいか」
直しているうちにメイドがインク壺を持ってくる。
「カイゼルさん、今サイドブレーキって引いていませんよね?」
「ああ」
僕はワイヤーが一番緩んでいる位置でひとつ目の印をつける。
車は横倒しのままだからね。
僕の位置からではサイドブレーキのレバーが見えない。
「最大までワイヤーを引いてみてください」
「引いたぞ」
ここが最大値か。
僕はもう一つの目印を付けた。
「この印からこの印までを『ブレーキペダル』を踏んだ割合に同期して引っ張る関数を作って終わりっと」
物理ブレーキを使うのであればABSを入れたいのだが、今の車体には車輪の近辺まで魔導線が走っていないからね。
回転数を検知できない。いや、出来ないことはないけど魔力を使う。
必要があれば入れよう。
「カイゼルさん、車体を戻してください」
「おう」
ゆっくりと車体が戻される。
「じゃあ、もう一周してきてもらえますか?」
「わかった」
カイゼルさんは僕からスマホを受け取り、車にセット。
再び車を走らせる。
「アルカイト様。あれってどういう方むけに売られるのですか? 貴族の移動だと普通御者がいますよね?」
確かに自分で馬車を操って移動する貴族はいないね。
一応オプションで二人乗りはできるけど、結構足元とか狭い。
荷物も膝の上に置くしか無いだろう。
これだけの速度が出るなら多少は大型化できるだろうけど、それくらいなら小型の馬車を引かせたほうがいいかもしれない。
「基本的には商人向けだね。荷車を引かせたり、ちょっとした荷物を運ぶ、移動するのに便利だ。場合によっては辻馬車みたいに町で人を運ぶ商売ができるかもしれない。魔力の消費具合がわからないけど、二人乗り程度の小型馬車で近距離低速の移動ならなんとかなるかもしれない。利用頻度が低ければ十分使えると思う」
「確かに馬よりも手軽そうですものね」
「あとは騎士か兵士向けかな? 町の警備とか犯罪の取り締まりに便利そうだろ」
スマホで連絡を取りながら自動車で先回りしたりね。
この場合スマホ二台いるけど。
「馬に乗らない騎士なんてなんか締まりませんけど」
「名より実だよ。騎士だって馬が一頭でも削減できれば大助かりだし」
騎士の馬は基本自分で購入するものだからね。
離宮にも共同で使える馬が用意されているけど、あくまで緊急用だったり伝令用や輜重部隊用などといった特定の目的用だったりする。
騎士の馬が調子悪いとか、伝令用の早馬とか、任務で長距離移動するときの予備とか荷馬車用、従者や兵士を余分に連れて行かないといけなくなったとか、そんなときにしか使えない。
よって騎士たちはメインの騎馬とサブの騎馬の他、馬車用の馬なんかを常に維持している。
この自動車があれば少なくともメインの騎馬がいればなんとかなるであろう。
「そんなものですか」
「ええ、騎士は色々物入りですからねぇ。鎧兜に騎乗用の馬に、武器とするための魔導具と剣や槍。全部騎士の負担です。文官なんかよりよっぽど必要なものがありますので、収入も多いのですが、少しでもいいものを揃えようとするときりがないですからねぇ」
馬だって値段はピンきりで、怪我をしたり病気になったりすることもある。
それを考えれば、普段は車を使い、儀礼的な行事のときは馬を一時的に借りてくるなんてこともできるわけだし。
あとは従者には基本的に騎乗用の馬が与えられないので、普通は馬車でまとめて何人か移動させるが、車で随行させるということもできるだろう。
「あっ、戻ってきたみたいですね」
程なくしてカイゼルさんの車が僕たちの前で停まる。
「どうでした?」
「ちょっとガクガクしたり、車輪がロックすることはあるが、概ね問題ないな」
「それは良かったです」
後輪ブレーキだから、多少ロックしても操作不能になることはないだろう。
ドリフトしたってカウンターを当てれば態勢を立て直せるはずだ。
「ただ耐久性がな。元々止めた時のロックしか考えていないから、少し補強しておいたほうがいいかもしれない」
僕は車体の下を覗き込んでブレーキを確認する。
「その辺はおまかせします。確かにちょっと華奢な感じがしますね。あと、結構熱くなってますけど、燃えたりしませんかね?」
「どうだろうな。木だから『ぶれーき』を掛け続けると燃えないとは言えないな」
「なにか燃えにくい素材で車輪と『ブレーキ』を保護するとか出来ませんか?」
「そうだな。鉄で周りを囲ったりはできるだろうが、ものすごくコストがかかるし作るにも時間がかかるぞ」
金属なら熱伝導率が高いから、割とすぐに冷えるだろうが、木は熱伝導率が低いからね。
熱がこもってしまう可能性がある。
「車輪の横に丸い鉄板を着けてそれをなにか燃えにくいもので挟み込んでみてはどうでしょうか?」
いわゆるディスクブレーキだね。
「車輪を輪で囲うよりは安くなるだろうがやっぱりそれなりの値段はするし、機構が複雑になりそうだが出来ないことはないだろう。円盤なら鋳型に入れれば成形も簡単だろうし」
「とすると問題は値段ですね。あと鉄の入手性の問題もあるか」
「そうだな。いくら金があったって鉄そのものがなければどうにもならん」
鉄の需要はあるけど供給量は十分でないからね。
金ほどではないとはいえ日用品で引っ張りだこだから、大量に買い占めると他の人が困る。
この世界では大量に採掘して大量に精製して大量に運ぶなんてことは出来っこないのだ。
「燃えそうになったら水を掛けるとかでは駄目なんですか?」
アンジェリカから意外な提案。
「なるほど、その手があったか。単純ですけど効果的ですね」
「多少滑りやすくなるかもしれないが、単純ないい手だ」
「単純単純って、ちょっと失礼じゃありません?」
「いやいや、バカにしているわけじゃないですよ? こういう耐久性が必要なものは単純な方が故障しなくていいんです。無駄がなければそれだけ歩留まりもいいし、安く早く作れるし丈夫で長持ち」
「そうそう。複雑にするより単純にするほうが難しいんだ。なにかアイディアがあれば遠慮せずに言ってくれたほうがいい」
「本当にそう思ってます?」
じっと見つめられ僕らはそっと視線を外した。
「はぁ。お二人のお考えはわかりました。単純な私は今なら『すいーつけん』一〇枚で機嫌が直るかもしれません」
口は災いの元。
「いいでしょう。アンジェリカの機嫌とアイディア料として三〇枚渡しましょう」
「そんなにいいんですか?」
「鉄で『ブレーキ』を作らなくて良くなっただけでお釣りが出ますよ。あっ、カイゼルさんと割り勘ですからね」
「うぐっ。承知した」
「では、どうしましょうか。車輪の近くまで魔導線を引っ張ってくる必要がありますが」
「万が一テスト走行中に魔導線が切れた時のために、予備の魔導線は持ってきている。これを使ってワイヤーを支える金具のところに通せばなんとかなるだろう」
「じゃあ僕は温度が上がったら水を生成する『プログラム』を書きますね」
カイゼルさんは再び車を横倒しにして魔導線をつなぎ始めた。
僕はスマホを取り出してプログラムの修正だ。
「温度検知と水の生成だけだからまあ簡単だね」
発動キーを指定温度以上になったらにして、呼び出された関数では水を生成するだけ。
「水の量はどうしようかな? あんまり出しすぎると魔力量が心配だし、車輪やブレーキにかかるより溢れる量のほうが多くなりそうだし」
水の生成は空気中から取り出すから湿度が低いと余計な魔力が必要だったりする。
「とりあえず最初は毎秒10ccくらいでいいか。後は温度が規定値を超えたら順次増やしていくような感じで」
ブレーキのための魔力も残しておかないといけないから、魔力が少ないときは水の生成は停止させる機能もつける。
止められないと話にならないからね。
まあ、元々最低残り七分で強制停車だから、足りなくなるということはないと思うけど。
「できたぞ」
見れば車がもとに戻っていた。
「こっちももう終わります」
修正したスマホをカイゼルさんに渡す。
「じゃあ、もう一周してくる」
その後何度か周回して適切な水量を決定。
最終仕様を詰めていった。
物事を単純化するというのは意外と難しかったりします。
プログラムも汎用化すれば複雑になり単純化すれば同じようなプログラムがいくつも並んだりします。
製造の世界では単純化すれば部品点数が減らせその分コストが下げられるというメリットがありますが、プログラムの場合は汎用化したほうがコストが下げられたりする場合があります。
プログラムの汎用化というのはつまるところ再利用するケースが増えるってことですので。
もちろんデメリットもあります。
まずは専用プログラムより効率が落ちたり遅くなったりすることでしょうか。
汎用にするってことは様々なケースに対応する必要があり、その分処理が複雑になり、処理ステップが増えるのでその分遅くなります。
また、ソースコードが膨れ上がってメンテナンス性が悪くなったり、プログラムサイズが大きくなりメモリを食うことにもなります。
自分のよく使っているC++Builderなんてちょっとしたプログラムでもとてつもなくでかいオブジェクト吐き出します。
汎用化しすぎてほとんど誰も使わないような機能が大量に実装されているからですね。
まあ、あると便利ではあるんですけど。




