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yukitoは錬金ギルドでステータスの確認後登録テストをそのまますることになった。
なぜかダメだった場合のことを考慮されるため難易度の高さを感じた。
「ではテストの説明をさせていただきます。
こちらにある素材を使って錬金をしていただきます。
まず錬金ができるかどうかという点が重要となります。
錬金方法を教える指導者はおりませんし、
登録されている方は各自依頼があるため教えることはしておりませんので
できない時点でテストを不合格とさせていただきます。
よろしいでしょうか?
なにかご質問はありますか?」
つまり育てる気はありません。即戦力さえいればそれでいいです。
というのがここのギルドの方針ということである。
「あの、、作るものは指定されているのでしょうか?
それと品質などは問われないのでしょうか?」
そう質問するとレンネは予想外の内容だったのか目をパチクリさせて驚いている。
「いえ、あ。ゴホン。。。品質は問いません。
確かポーションができることは知っていますがそれ以外何ができるのかは知らされていません。
ポーションは作っていただければそれで合格です。でももしよかったらほかの素材で作っていただいても構いません。」
合格ラインは確認できたので作業机を借りて素材を見渡した。
ポーションに関しては老婆に錬金を習うときに何度も作ったので簡単である。
ポーションと言ってもいろいろある。
とりあえず薬草を両手で丸めながら包み込みポーションと念じた。
三角フラスコが手の中からポトンと机の上に落ちた。
緑色のHP回復ボーション中だった。
大を作るには手に持った量が少なかったが、大きさの指定はされなかったので
小よりは中なら文句を言われることがないと考えたからである。
「これでどうでしょうか?」
ポーションをレンネに差し出すとまたまた目を丸くして驚いている。
「え、中ですか??? しかもこんなに早く??
今までどこかの国で所属とかされていたのですか?
すみません、ほかにもちょっと確認させていただきますね。」
そういうとポーションを持ち上げてジーっと品定めのように見つめ、
またまた小さく え という言葉をこぼすとyukitoに向かって
「合格です。いえ、ぜひ登録をしてください。
あんな短時間で中のポーションでしかも品質最高って今まで見たことありません。
たまたまだとしてもかまわないんです。。そうです。。できる人だとわかれば。。
お願いします。すぐに登録していただいてたまっている依頼を受けていただけないでしょうか?」
早口で何度もお辞儀をされながら頼まれたのでyukitoは若干引いてしまったが
合格したようだしこれで収入も確保したとほっと胸をなでおろした。
その後ギルドの登録証明書としてカードが発行された。
冒険ギルドと違いランクというものは存在しないが
スキルレベルが表示されていた。
これは作成できるものがレベルによってきまってしまうためだ。
スキルレベルは経験値がたまれば上がる可能性もあるが
ほとんどが良くて一つだけ上がる程度で生まれた時に決まっているようなものらしい。
このことからも錬金士が希少だということがわかる。
そして若いということもありレンネにさっそく気に入られたyukitoであった。
合格のことをモナに伝えると驚いてはいたが、自分はもう用済みだとわかりそのまま案内所に戻っていった。
その後レンネにほかのメンバーが全然作ってくれないというポーションの依頼が大量にたまっていたため一週間待つのでこの依頼を受けてほしいと頼まれたが
素材など持っていないことを告げると奥のほうから大きな袋を3つほど運んでくると
「これで足りなかったらいくらでも用意するし、
依頼をされたときに必要素材は確保済みなので錬金士は用意することがないので安心してください。」
とのことである。
ただし自分で錬金する場合は必要素材を錬金ギルドに注文をすると集めてくれるということだった。
その場合はもちろん購入をしなくてはいけないのだが場合によっては依頼の消化ということでも代替えがきくというからとても良心的だ。
また依頼がない場合、おすすめはしないとしながらも冒険ギルドに登録しておくと回復スキルが希少なため非常勤として依頼が発生する可能性があることを教えてもらった。
ここにはやりがいのある依頼が少ないためだとは言ってくれた。
レンネという人はとてもメンバーに対して思いやりのある人た。
自分にはこのような対応が今までできただろうかと反省をし、
「もしお願いできるのだったら、登録はしない代わりに錬金ギルドメンバーに回復スキルを持っている人間が入ったので非常事態などの時は錬金ギルドに依頼をしてもらうことはできないでしょうか」
と提案してみた。
「それでいいんですか?こちらとしてはそれでとても助かります。お気を使っていただいて申し訳ありません。」
などと話しながらも手は動かしていて作業をしながら話をしていた。
作業をしていることに気が付いたレンネは飲み物を持ってきてくれてそのまま自分の席に戻っていった。
依頼内容は合計でHP回復ポーションの小150個 中100個 大100個である。
足りなくなるとまずいので始めに大から作っていって次に中を作る。
中を作り終えたところで時間を見ると14時なっていた。
始めに大を作成するために量を試行錯誤しながらだったため少し時間がかかってしまったが
あとは小だけなので30分もかからないだろう。
お昼をとるのを忘れていたが依頼を終わらせて食料を買ってから帰宅すれば明るい時間に帰れると考え
そのまま出されていた飲み物を飲み干して作業を再開した。
それから約30分すぎたところですべてのポーションができた。
素材が入っていた袋に大中小と別々のポーションを入れ、レンネに声をかけた。
「依頼は片づけたので今日はこれで帰ります。
また明日来ますのでよろしくお願いします。
あと食料を買おうと思うのですがおすすめなお店はないですか?」
レンネはすべてが終わったと思っていないらしく
きょろきょろとあたりを見回した。
yukitoは袋の中身を見せて大きさ別に分けてあり依頼ごとに分けるには場所がなかったのでまとめたことを詫びて
合計個数をかくにんしてもらい問題がないことを確かめてもらった。
「初日早々大変助かりました。普通だったら何日も分けたくなる作業なのに対応していただいて助かりました。
明日もまたあると思いますのでよろしくお願いします。
それとこちらで依頼を受けて作業していただくのであれば私のほうで買い出しなどさせていただくので遠慮なくおっしゃってくださいね。
御覧の通り暇なギルドなので。。」
深々とお辞儀をされたのでつられてyukitoもお辞儀をしながら
「何から何までご親切にありがとうございます。ご迷惑でなければ明日お願いするかもしれません。
今日はまだ時間があるので適当に回って帰ることにします。」
レンネにお店をいくつか教えてもらいギルドを後にした。
かなりの量を買ったのだが全く重さを感じない、とても便利な鞄である。
買い物を済ませそのまま緩やかな坂道を家のほうに歩いて行った。
(ほかにあった素材で何か作ればよかったかな、、でも失敗したりいらないものだったら迷惑にもなるだろうしな、でも素材集めるのもお金はかかるしな。。)
そう思いながら家についたとき
「あ、今日の依頼料もらってくるの忘れた。。もしかして月額なのかな。。
その辺のシステム聞くの忘れてた。。明日きこう。。。。
ただいま~誰もいないけれど」
と家の中に向かってつぶやくyukitoであった。




