20話「魔王様の授業〜二限目〜」
気がつけばブクマ件数20件突破してたり、評価が付いたりとしています。
これからも頑張りますので応援よろしくお願いします。
「では、どうしてこうなったかの会議を始めましょうか」
いつの間にか机やら椅子やらを用意している魔王様。
というかお茶会してません?
「で、何やらかしたの?」
「あー…。身体の中に魔素の薄い部分を作ってどうにかしようとしたら、一気に流れ込んで腕が吹っ飛んだ?」
「どうやってやったの?」
「だから魔素を上手いこと薄くして」
「どうやって?」
「だから…あ」
「よし。気づいたな」
そうだ。俺、魔素のコントロール出来てるじゃん。
「よし。じゃあ次の説明に入れるな。自分の魔素が操れて、私の魔素が操れない理由。それは簡単。他人のだから。ほら、前に周波数がーとか言ったじゃん?そんな感じ。それイメージして私の魔素に合わせると良いよ」
と言う事で、またお手手繋いでのスタートだ。
ちょっと痺れる程度の刺激が来る。
「あれ?弱くね?」
「出力落とした」
初めからやってくれよ…。
ま、まあ、痛いよりマシだし、集中できるからいいや…。
よし。まずはどこを巡っているか感知しよう。
その後なんかいい感じにやれば良いんだろ?
うん。ここはもうすぐに出来るな。とりあえず自分の魔素を操るように…。
ダメか。じゃあ力の入れ方を変えたり…。
「ほんっとセンスないね」
「うるせぇ」
「とりあえず、自分の魔素のコントロールを完璧にするかなぁ?よし。近接やるよ。今度は魔素をイメージしながらね」
いつの間にか机やらは消えてきた。
ま、頭脳労働より肉体労働のが楽だしいいや。
「ちょっとレベル上げるから注意してねー」
シェイナが斬りかかってきた。
速い!
ギリギリで受けたが、骨が耐えきれず折れた。
「魔素コントロールって言ったじゃん。攻撃する瞬間とされる瞬間。その時だけ魔素を持ってくの」
そう言えばスカルもそう言ってたな。
「まあ丁度いいわ。織れたとこに魔素集めてみ?」
言われるままやってみる。すると、折れた腕がすぐに治った。
「どよ?あ、でも気をつけてね。それ魔素消耗してるから。特に腕生やすとかするとだいぶもがれるよ。そうだ。一個アドバイス。腕とか落ちそうになったら、魔素を本体に戻すといいよ。そのまま落ちると魔素だいぶ持ってかれるからね」
ふむ…。駄目な部位は切り捨てろって事か。
咄嗟の判断が必要だが、覚えておこう。
頭の片隅に入れ、斬りかかった。
基本はブラフだ。魔素は込めない。
シェイナもいなすように捌いていく。
お互い様子見のように打ち合う。
今だ。
左腕に魔素を込め、剣を振るう。
シェイナはいなしきれず、体勢が崩れた。
それを見逃さず、魔素を込めた回し蹴りをする。
「ほー。実践での飲み込みは早いねぇ」
渾身の一撃は、片手で止められた。
「うんうん。近接のみって条件付なら、うちの部下の平均ぐらいには勝てるかもね」
近接のみか…。
「それじゃあまだまだ弱いって事だな」
「お、よくわかってるねぇ…。でもね。初めてまだ一週間もしてなくてそれだよ?多分見込みあるよ。魔王様の私が言うんだぞ!」
ない胸を張るシェイナ。
そうだな。成り行きとは言え隊長になるんだ。
強くならないと。
どのくらいやっていただろうか?
疲れを知らないこの身体では認識しづらい。
「よし。止めだ。ふぅ…。とりあえず魔素のコントロールは大体モノにしたな。それじゃあ魔法の授業だ」
よし。何だってやってやるさ。
もう慣れた手を繋いだ修行。
初めは自分のを扱うように…。
そこから徐々に変えていく…。
「いいか?コツは脳内にダイヤルを作るんだ。ソレを回すと周波数が変わる。慣れたらナシでも出来るようにしろ」
ダイヤルね。イメージをする。
カチリ。カチリとダイヤルを捻っていく。
昔のラジオみたいに、きれいな部分とノイズの走る感じがある気がする。
恐らく、キレイなのは自分の魔素に合ってるからだろう。
これを、シェイナの魔素に合うまで回せば良いのだろ?なんだ簡単じゃないか。
カチリ。カチリ。
ザー…。ザ…ザ…。ザー…。
ノイズの切れ目があった気がする。
そこに重点的に調整する。
ノイズが切れた。今だ。
シェイナの魔素に集中し、コントロールをして見る。
シェイナの魔素は俺の手のひらで球体となって現れた。
「ふむ。バカだけど、一度コツを掴むと早いタイプみたいね。まだまだ時間かかり過ぎて使い物にはならないけど、及第点かな?」
「ふぅ…。やれば出来るものだな」
「ばーか。丸一日もかかってんのよ。もっとスムーズにしなさい」
丸一日とは…。
確かに実践じゃ無理だな。
後からなんとかしようとしてた部分のツケが回ってきた話です。
しばらくグダグダするかも?




