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木屋町ホンキートンク Ⅰ  作者: 鴨川 京介
第3章 世界を救う?冗談でしょ?
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36 無事会社設立となった…と思う?

 今日の晩は飲みに行こうと心に誓い、気を新たに次の討議に移る。


 次は会社設立についての話だ。これには愛も加わってほしいんだが…。


 「お呼びですか、マスター。」


 おぉ。スマホからしゃべりかけてきた。

 こういう時はスマホの3頭身愛ちゃんが、会議に出席してくれるらしい。

 情報は共有できているそうで、それぞれがそれぞれのやっていることの最新情報が得られているらしい。


 「愛にも入ってもらって、会社設立の話がどうなってるのか聞きたい。」


 「かしこまりました、マスター。それでは現時点での会社設立のための動きをご説明いたします。結論から申しますと、今すぐにでもマスターからゴーサインがいただければ1週間ほどで会社設立登記が完了いたします。」


 そう、愛ちゃんから説明を受けているときにレティが定款やその他届け出書類、それと実印などを俺の机に並べていく。相変わらず仕事が早いね。


 さっそく定款を見ていく。

 まずは設立発起人および新会社の役員名簿だな。

 すでに役員はその任命書にサインしており、会社設立の合意が取り付けてある。

 法人登記場所はここ、三条の長屋で行うようだ。社長室の応接セットが取り除かれ、会議机が運び込まれ、あっという間に20人ほどが座れる会議室に早変わりした。

 どうやら俺はこの社長席から動かなくていいらしい。俺の方が解放されたコの字型にテーブルが並べられ、様々なあやかしたちが席についていった。

 役員は次の通りとなった。役員にもそれぞれ名前があるそうだが、現時点で全員覚えられるわけもなく、種族別で何とか覚えていった。


  社長:鴨川京介

  相談役:天狗

  税理・経理担当役員:青鬼

  総務担当:赤鬼

  営業担当役員:狐・猫

  工場担当6チーム13名 それぞれ取締役

   鼠・猿   盗聴機器、索敵、諜報システムの開発

   鷹・鶏   航空防衛、監視、調査システムの開発

   牛・虎・馬 移動用車両及び輸送システムの開発

   羊・豚   食料育成システムの開発

   兎・犬   通信システムの開発

   龍・蛇   大規模航空、海洋輸送システムの開発

  株式担当 輝乃+補佐[今後補充予定]

  秘書 レティ


 これで俺と愛となる。

 総勢22名。


 代表取締役は俺、鴨川京介。相談役として愛と天狗さん。執行役員として輝乃。レティは役員からは外れている。これは俺を補佐するために、四六時中俺に付き添う形になるためだそうだ。


 相談役の天狗さんには俺がいない時の総指揮をとってもらうことにした。俺はたぶんここにそんなにいないと思うからね。


 うん。気づいてはいたけど人間が誰もいない会社なんだね。俺自身もすでに人間超えちゃってるもんな。

 みんな戸籍も住民票も持ってる。結構エリートの大学出身ってのまでいるよね。え?実際に通ったわけではないが、それと同等以上の教育は受けている?あやかしすげ~。


 ハハハ…。おっと、愛ちゃんもレティも輝乃も俺の娘なの?それとも妹?みんな姓が『鴨川』になってるんだけど…。


 う~ん。ここでの俺は鴨川京介だから、見た目は20代にならなきゃいけないってことだよね。


 輝乃には補佐がつくことになった。実際疲れも知らず、ずっと動き続けてはいれるそうだが、せっかく生まれ出てきたので、俺らと行動を共にしたいらしい。数名のあやかしの電脳担当を作り、その作業を任せるらしい。あやかし作るの?輝乃が作り出せるんだ。なるほどぉ。

 憑代としてノートパソコン5台と演算処理の分割のためのワークサーバーを20台導入するようだ。

 ボーっとしちゃった。まだ驚けることがあるんだね。


 これで当分会社を動かしてみて、不具合があったら対処していくこととなった。もっとも愛曰くかなりのシミュレーションの結果だとのことなので、不具合があっても大したことがないそうだ。


 うん。お願いするね。


 さて、あとはみんなに任せて俺の方はそろそろ異界の方に行ってみるか。

 向こうの現状がどうなっているのか探らないといけないからね。援助するにしてもどういう体制で、どんな人が暮らしているのか。


 異界人との初遭遇か。楽しみになってきた。


 会議を終えて、それぞれが役割の仕事に入っていった。


 すでにここにある工房では、今まであやかしが秘匿していた魔道具に対する研究が始まっているようだ。

 まず第一に制作するのは『転移門(ワープゲート)』だそうだ。

 これで伏見稲荷の工房とここをつないで、行き来を簡略化したいらしい。

 これも2~3日中には目途がつきそうだということだ。

 愛が行ったノートパソコンなどの電子機器の改変をあやかしの人たちに教え、今ある電気機器を魔道具化する研究も随時進めていくようだ。


 お願いだから、魔道具化するのはいいけどこれ以上愛を増やさないで。


 『融合』だけは、駄目、絶対。これ紙に書いて各工場、工房に張り付けといてね。


‐‐‐‐‐

お読みいただきありがとうございます。鴨川です。

おかげさまでようやく1,000PV達成いたしました。

ユニークが300程になっております。

ブックマークは6名の方から登録いただいています。

初めはだれも読んでくれないかもなと、始めたのですが、読んでくれる方がいらっしゃって感謝です。

アクセス解析を見るのが最近楽しくて^^;

本当にありがとうございます。

今後とも引き続きよろしくお願いいたします。

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